ラミューズのファニー・ストーリーズ(小咄)について

落語や狂言などの日本の古典芸能、ユダヤジョーク、イギリスのブラックジョーク、インドの訓話などには小難しい言葉を並べなくても、ユーモアを交えながら、物事の神髄を突いたり、人の心の常を実に上手く伝えています。
そんな思わず膝を着くような笑い話を個人的に印象に残った話しや味わいのある小咄をまとめています。

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ローズタウン教室

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 大津市朝日1丁目15-7
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　ＪＲ小野駅下車徒歩10分

まほろばの郷教室

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 滋賀県守山市今市町12−1（地図）
　無料駐車場有り
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元教師

それまで田舎のごくごく普通の方で村のまとめ役をされていた方がおられた。 また選挙があるとある政党の応援のリーダー的な役割をされていました。 その方がひょんな事からその地域の地方議員に推薦され、立候補されることになった。 見事地元の有権者の後押しもあり初当選。 その後、その方と議員になって何が一番変わったのか尋ねると 『議員になるまでは先生なんて呼ばれたこともなかったが、 議員になってからは知らない人がやって来ては、 『先生、先生』 と呼ぶれるようになった。 最初はそんな先生なんて呼ばれた事がなかったので何となく気恥ずかしい思いもしたが、次第に慣れてくると』 『これが気持ち良い！』 『何でかなあ～？』 なんて言われたいた。 その後、その方はある大物政治家の応援で選挙違反の疑いをかけられ自ら辞職され、家族の方はかなり憤慨されていた。 人は先生と言われる人達に対してある種の尊敬とうらやましさも感じているのかもしれません。 だから自分が言われる番になるとどこか自分が偉くなったような気持ちの良い錯覚に陥るのかもしれません。 ある学校の偉い校長先生が何かの弾みで留置場に入ることになった小咄です。 ある時留置所に元教師が入ってきた。 彼は最初は大人しくしていたが、 慣れてくると彼の話しを聞く人が少しずつ集まってくると、 彼は他の囚人達を整列させ、 自分の話しを得々と話しだした。 ある囚人が彼を先生と呼ぶと、 彼は上機嫌でますます自分の得意話しを始めた。 他の囚人達は退屈なので、いい暇つぶしと 『先生、先生』 と言っては彼の上機嫌に乗じて あれこれ質問した。 彼は質問されるとますます得意げに答えた。 そんな日々が何日も続いたある日、 看守が元教師に言った。 『あんた、ここをどこだと思ってるんだ？』 『これ以上しゃべると、刑を引き延ばされぞ！』 それを聞いた元教師は 『いいとも、 ここでならあんた以外は 誰も私を囚人呼ばわりしない！』 『私はここでは、 立派な教師だからね！』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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食いしん坊は誰？

ある時のこと、王様は後宮で、妃たちと一緒にとても甘いマンゴーを食されていた。 賢者も王様の御側に仕えていた。 王様は種子と皮を、隣にお座りになる第一王妃の前に置いておられた。 やがて突然賢者に向かって、王様がこう言われた。 『見よ、そこの賢者。 わしの前に種子も皮も全然ないのに、妃の前は山のようになっておる！ 妃がいかに大食いかわかるであろう！ それがいい証拠じゃな！』 と王妃の前で厚顔無恥に言われた。 王妃様はかわいそうに赤面して小さくなっておられた。 そして、ちらっと賢者の方を見られた。 賢者はその視線を感じてはいたが、黙ってその様子を見ていた。 やがて賢者は重い口を開いてこう言った。 『王様、誠に失礼ながら一言申し上げさせてよろしいでしょうか？』 王様は 『何じゃ、そこの賢者？よい言ってみい』 賢者は 『王妃様はマンゴーをたくさん召し上がっても、種子と皮はお残しになられております。 王様はそれまで食べておしまいのようで、 ご自分の前には種子と皮は無いようでございますね。』 それを聞いた王様は、 口にしていたマンゴーが今にもこぼれそうになりながら、答えに窮し、 王妃様は 下向き加減につつましい笑顔で賢者を見て、お喜びになられていた。 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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ロバの乳

ロバを見たこともない、 ひどく田舎の人達が、 ロバのミルクはとても美味しいという話を聞いた。 ある日、その念願がかなって、 ついにロバがその村に来ることになった。 たった一頭で、そのロバは雄だった。 さあ、やっとの思いで手に入れたロバだ。 村人達は我先に恐る恐る近寄っては、 頭をなぜたり掴んだり、 顔、耳を触り、耳を掴んだり、 あげくにしっぽを掴んだりしていた。 それほどまでに村人達が我先になるのは、 ロバのミルクはすごく美味しいという事を聞いていたから。 ところが乳房がどこかわからない。 手当たり次第ロバのいやがるのを後目に乳房を探していた。 すると一人の男がロバの逸物を掴んで、 『乳房だ！これが乳房だ！』 と叫んだ。 それを聞いた村人達は我先にミルクカップ片手に、 片方の手が棒になるくらい、くたくたになっていた。 ロバは満足そうにしていた。 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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うむー？

ある都市の、とある街角に二人の男が立っていた。 二人とも、粋な出で立ちをし、まず声を掛けられたら、女性は立ち去る事はないであろう二人だった。 向こうから二人の女性がやってきた。 すると一人の男は、ハっとして、思わず 『あれは、うちの女房と彼女じゃないか！』 するともう一人が 『え！僕もそう言おうと思ったんだ』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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親父はえらい

親父はえらい<>仲間が集まって、父親の自慢話をしていた。 『俺の親父は慈悲深く、無益な殺生もせず、盗みもしない。 嘘もつかず、困っている人を見ればそばに行き、訳を聞く。 他人に施しをして、たくさんの寄付をしてきた』 すると、また別の男が 『俺の親父はそんなものではないぞ！ そんなきな臭いものではなく、 もっと高貴で潔癖だ。 酒もたばこもせず、若いときから淫欲も断って、 汚れに染まったことがない！』 みんなが言った 『それなら、お前がどうして生まれたんだ？』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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油の壺

いつもへまばかりしてる丁稚が油を買ってこいと使いに出された。 油を壺一杯に入れて帰ってくる途中、知り合いの男に 『おー、そんなに一杯いれて、大変だなあ。 重かろう。 壺の底が割れて、漏れるかもしれんからよくよく気を付けろよ』 と言われた。 男は 『こんなたくさん入った油を見たらびっくりするだろうなあ。 とにかく早く帰らないと』 『でも、あいつの言ってととうりヒビがはいってたら大変だ！』 底を調べようと思って、すぐに壺の底を調べた。 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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腹痛に目薬

ある人がお医者さんに、 『先生、お腹が痛くて困ってます(-_-;)』 と言った。 するとお医者さんは、 『ほー、そうか。今日はどんな物を食べたのかな？』 と患者の顔をしっかり見ながら尋ねた。 すると患者は 『焼きすぎて焦がしたパンを食べました。 それ以外食べてません』 それを聞いた医者は、患者の目をしっかり見た。 患者も必死の思いでお医者さんに痛みを訴えかけていた。 そして、じっくり見終わった後、お医者さんはその人にまず目薬をつけ、おもむろに説明した。 『目が悪くなければ、焼き過ぎてこげた熱いパンを食べるようなことはないでしょうからな』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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天女と魔女

ある日、王様は賢者にこういう注文を付けた。 『賢者よ、わしは天女と魔女を事を聞いておるが実際に見たことがない。 そこでどんな風だかこの目で確かめたいのじゃが見せてもらえるかのう？』 すると賢者はしばらく考えた後、 『かしこまりました。王様。ご覧に入れます』 次の日、賢者は一人の主婦と正反対の女性を連れて宮廷に訪問した。 王様の前に出ると、主婦のほうを指さし説明を始めた。 主婦は別に取り立てて、衣装も質素で化粧もほとんどしてない。 色も日に焼けて浅黒い。 そばかすもあるし、化粧をほとんどしてないからかシワもけっこう目立っている。 どう贔屓目に見ても美人ではない。 スタイルは丈夫そうだが良いとはやはり言い難い。 ただその伏せた目からは優しさが写っていた。 一方の女性は身なりもよく、白魚のように色白で指先はほとんど荒れた様子はない。 長くよく手入れされた爪は、傷一つない。 化粧もこなれ、シワ一つ、見えない。 装飾品も一流品で着飾っている。 服装は派手でスタイルは抜群。 目線は常に男性にちらちらと流され、ゆっくりとたばこを吸っている。 『王様、こちらにいるのが、天女でございます。 それからそちらにいるのが魔女でござます。』 王様はこの説明を聞いて驚いて、こうおっしゃった。 『賢者よ、そちは頭がおかしくなったのではないか。 その主婦は肌が日に焼けて浅黒く、そばかす、しわまで見えるぞ。 とうてい美しいとは言えぬ。 それに比べてそちらの者は美しい。 天女とはこのものをいうものじゃなあ。』 『しかしお前はこちらを魔女だというのか !?。 納得がいかぬ！』 王様がお言葉が終わるのを待って、賢者は訳を話した。 『王様、美しさというのは外見ではなく、心根（こころね）です。 この優しい主婦は家族に天国のような幸せをもたらします。 だから天女なのです。 この人の美しさは決して衰えることはありません。 そちらの女は確かに一目で心を引きつけますが、その女にとりつかれたら身を滅ぼします。 それに、その女は年を取れば魔女のように醜くなるでしょう 』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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熊の忠告

友人同士が二人連れだって旅をしていた。 すると、熊にでくわしてしまった！ 一人はおろおろ、びくびく恐ろしくなって、 そばの木に登って枝葉の中に身を隠してしまった。 一方の残されたほうは、一人ではとうてい熊に立ち向かえないので、 とにかく死んだふりをして地面に横たわった。 熊は死人を食わないと聞いていたから。 熊はその男のそばに来て、くんくんとかぎ回り食べれるか確かめていた。 生きた心地はしないが、これしか方法がない！ とにかく一心に身動きせず、 息も押し殺して、 熊が立ち去るのを懸命に祈っていた。 なかなか立ち去らない。 もう息がもたない！ そう思った時、熊はさーと立ち去って行った。 これでやれやれと思い、薄目を開けて熊の行き先を見た。 ところがまた熊が何を思ったのかやってきた！ 『もう終わりだ！』 熊は顔を寄せてくる、そして耳元にその大きな口を開けてきた！ 『あーもうだめだ！』 熊は耳元に口をぱっくり開けたが、なぜかかみつかなかった。 それから、また熊はその男から離れ、遠くに行ってしまった。 すると木に登っていたもう一人が熊がずーと先に行ったことを確かめてから降りてきた。 そして 『良かった！良かった！助かった！』 『ところで、熊が何か言ったのか？』 ともう一人に尋ねた。 一人の残された者はこう答えた。 『ああ、あれはたいしたことではないよ。 危ないときに 我が身可愛さに 友達を置いて逃げるような奴と一緒だと、 ろくな事がないから、付き合わない方がいいとさ』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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水なしプール

ある国王が、国王ご自慢のお城にお客を招待していた。 そして城内を案内していた。 ふと見ると三つもプールがある。 来客が『どうして三つもプールがあるのですか？』 と尋ねた すると 『一つは温水、一つは冷水』 ある来客が興味深げに 『あの水の入ってないプールは？』 すると王様は 『あれは、あなたのように泳げない人のです』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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永久の王座

人はある大きな力や権力を持つとそれを逃がすまいとあの手この手を考え倦ね、執着する傾向が有るようです。 連日ですがインドの小話です。 ある王様が、ある日ふと、こうもらされた。 『このまま永久に王位についたままでおられたら、 満足だろうな』 それを聞いた賢者は 『昔から王位が未来永劫、永久不変だったら、 王様も王位につかれることは無かったと思いますが・・・・』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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天から落ちたところ

今日の日本と事情が違い、理解しにくいところがあるので、多少脚色しています。 ある日、王様が賢者にこう言ったそうな。 『賢者よ、わしは昨夜妙な夢を見た。 わしとそちが空を飛んでるうちに突然落ちてしまった。 ところが落ちた先がわしは蜜の壺の中じゃ、 そちはのう、なんと肥溜めの中じゃー！』 こえだめって今の日本じゃなかなか無いのでさしあたり、処理前の汚水貯水タンクってとこかなあ？ 王様は、上機嫌で 『落ちたところで、わしは目が覚めたのじゃ！わっはっはっは(^○^)』 そこで賢者は 『王様、私も同じ夢を見ました(^O^)、 ただ、私はそこで目が覚めないで、その先まで夢を見ました。』 それを聞いた王様は、興味津々に勝ち誇った顔をしながら、 『どんな夢じゃ？！聞かしてみい！』 賢者は 『誠に申し訳ないですが、言いにくうございます』 そのうち、王様はいらいらし出して、 『良いからその先を早う言うてみい！』 としたり顔をしながら、命令口調で、少し苛立ち気味に言いました。 賢者は遠慮がちに 『では、お話しさせていただきます。その先はですね・・・、』 『王様と私はどうにかこうにか、やっとの思いで壺から這い出し、 王様は私をおなめになり、 私は王様をなめさせて頂きました』 ラミューズ音楽工房・音楽教室

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