No.1(楽器の選び方と買い方)
No.2(チューナーの選び方)
No.3(ピックの選び方)
No.4((コピーの仕方と便利グッズ)
No.5(弦の選び方その1)
No.6(弦の選び方その2)
No.7(弦の選び方その3)
No.8(メンテナンス剤)
No.9(メトロノームその1)
No.10(メトロノームその2)
No.11(メトロノームその3)
No.12(足台について)
No.13(子供用ギターその1)
No.14(子供用ギターその2)
No.15(子供用ギターその3)
No.16(初心者の基礎練習)
No.17(早弾きについて)
No.18(選曲について)
No.19(バンドを組むときの注意点)
No.20(ルネサンスとブルースのチャレンジ)
No.21(古い日本製のアコギ)
No.22(ギターの音を鳴らすコツ)
No.23(自分のスタイルを表現する)
No.24(カポタスについて(その1)
No.25(カポタスについて(その2)
No.26(スモーク・オン・ザ・ウォーターその1)
No.27(スモーク・オン・ザ・ウォーターその2)
No.28(曲作りを始める時のヒントその1)
No.29(曲作りを始める時のヒントその2)
No.30(曲作りを始める時のヒントその3)
初心者やこれからギターを始めるもしくは始めたいと思っている人にとって、楽器や機材の選び方は悩ませる一つだと思います。
まずエレキギターだが、エレキギターはアンプ無しではライブや他人に聞いてもらおうとすると増幅できないので、どうしようもない。
そこでアンプが必要なのだが、アンプを必要としない生ギターでは空洞になったサウンドホールによって、ギターそれだけである程度の音量を確保できる。
それに対してエレキギターは空洞を持たないソリッド・タイプのエレキ・ギターはギターに組み込まれたピックアップからアンプに信号を送って増幅して初めて、聞き手に満足な音量が鳴る仕組みになっている。
そこで音質を決める大事な要素として、生ギターはギター表面の板の材質が重要になるのだが、ソリッドギターも大事だが、アンプの性能に負うのが大きい。
ソリッドギターはアンプと一体になって初めてギターの音になることをまず頭において、ギターを購入すべき。
近々アンプを買い換えるつもりなら、ギターだけにお金をかけるなら問題ないが、しばらく購入予定がないなら、ギター6、アンプ4の割合で予算を考えましょう。
それからアンプの値段は音質と音量によって値段に差が出るが、まず自宅で鳴らせる音量を考えてから購入を考える。
日本の住宅事情では30ワットの出力があれば充分だろう。
10ワットぐらいでテレビの音量をかなり大きくしたような感じなので、自分の住宅事情によって考えると良いと思う。
せっかく買ったのに、音量で近所ともめたりして弾けなくなったら集中して練習できなくなる。
近所に家が無くて、かなりの音量を出しても問題がないとなれば、50ワットから果ては100ワットまでいけるかもしてない。
まあ、50ワット前後なら充分。
100ワットの音量というのは、オーケストラが一斉に強く鳴らした音量でパトカーのサイレンに近い。
最近のアンプはヘッドフォンジャックが付いたアンプも販売されているので、集合住宅の場合、そういうアンプを買って、大きいサイズのヘッドフォンを買って練習する方法もある。
ただし、調子に乗って練習していると確実に難聴になったり、耳鳴りが消えないという症状を引き起こすので、注意してほしい。
これは自分の経験からもヘッドフォンを使った練習を続けていて耳鳴りが止まらない持病に悩まされた経験があり、そのことも踏まえて気をつけて欲しいと思います。
プロのミュージシャンはライブなどでは、耳栓をしながら演奏している人が結構いる。
将来ライブなどは余り考えて無く、もっぱら自宅練習や楽しみが主な使い方で、たまにスタジオで音を鳴らすようなら、ギター7でアンプ3の予算配分で良いと思う。
今回はエレキギターを買い方の一つのヒントになれば幸いです。
ちなみに5万円以内なら大体中国製、7万から10万ぐらいが韓国製、10万以上が日本製という目安でギターを見立てたらいいと思う。
中国製は家具職人などが作っている場合があり、見た目はかなり綺麗。
しかし楽器づくりは家具の装飾技術だけではダメで、ネックの作りや弾きやすさ、音程の正確さなどはやっぱり楽器職人に勝る物はない。
その当たりも頭に入れて購入しましょう。
初心者がギターを購入する際に注意する点でギターやアンプ、エフェクターなどともに是非買いそろえて欲しいのがチューナー。
これまでのレッスンの経験からチューナーを使ってしっかりチューニングをしない生徒さんは残念ながら、音感が良くない人がが多いです。
音感のいい人はしっかりチューニングしますし、少しでも気になるとレッスン途中でもチューニングします。
自分はまず自分のレッスンの番が来たときに、たとえ家で合わしてきても再度レッスンを始めるときに再度チェックしているかで、その人はどれぐらい音に注意を払っているか何気なく見ている場合があります。
中には、チューナーなど使わずとも、絶対音感があり、完璧にチューニングできる人もいるが、そんな人は稀。
仮に全体音感が合っても、ギター自体はピアノや電子楽器のようにチューニングが完璧にできる楽器ではない。
こればっかりはどんなに高価な楽器でもギターの構造上仕方がない面があり、そのために特別なチューニング方法があるぐらい。
それでも絶対ではない。
ギターは押さえるポジションや弦高によって若干低い位置と高い位置とで音程が微妙にあがる。
それが電子楽器のように均等ではなく、微妙に異なる。
そういうことを考慮するとどこかで妥協しなくてはいけないのがギターで、そういうことをわきまえながら、
その微妙な音程差をどこかで妥協してチューニングをするわけだが、こればっかりはどんなに優れた絶対音階を持ってしても、またデジタルチューナーを使ってもできない。
きっちり合わすと、どこかのポジションで狂いが生じて複音の響きが悪くなる。
まあそこまで神経質にならずとも、少なくとも練習する前は必ず、チューナーを使って、しっかりそれぞれの弦をしっかり合わしてから練習するという習慣をつけたほうがいい。
そして、練習の途中で休憩するときにも必ず、チューニングをして狂いが生じていないか確かめる習慣も付けて欲しい。
音を合わすのに、昔は音叉を使うのが定番だったが、これは全くの音楽初心者では難しい面があり、ある程度音感があることが前提になる。
そもそも楽器経験がない初心者にとって音感に自信がないと間違ったチューニングする可能性もある。
これも自分自身のレッスン経験から、音感の余り良くない人が音叉で合わして来ると残念ながら合ってない事があり、レッスン中に合わし直す事がある。
音感に自信がなければ、音叉でなく一本ずつ合わす事ができるデジタルチューナーを使うことを薦める。
デジタルチューナーだが、これがまた値段によって随分と精度が異なる。
そして使い勝手も随分違う。
デジタルチューナーで金額差が出る大きな要因はその精度と針を使っているか、それともデジタル表示かという違いがある。
単純に針を使うとコストがかかり、針の動きをいい加減に作ると壊れやすく、またいい加減に作るとはっきり見にくいのでクレームが出るため、言い訳できない。
そのためデジタルのように誤魔化しが効かない。
その点合わし易いのは、針の表示で尚かつ精度の高いチューナー。
精度が低いデジタル表示は合わしている途中でもデジタル表示の揺れが大きく、どれぐらい狂っているのか、またどれぐらい合ってきているのか、
その微妙な点がチカチカと早く変わるので、すごくわかりにくい!
特に安いクリップ型のチューナーはほとんど無理。
合わしにくく、和音の微妙なチューニングなど目がチカチカしてよほど動体視力がないと無理。
自分はやりにくくて仕方がない。
自分はクリップ型を針のデジタルチューナーの2種類を使うが、大まかなチューニングはクリップ型を使い、
微妙なチューニングやオクターブ調整などは必ずしっかりした針のチューナーを使う。
それではどんなチューナーをお奨めするかと言えば、ローランドの針型かもしくはクリップ型ならコルグ。
他にプロはラック対応のチューナーを使うがこれは初心者に取ってはかなり高価なのでいずれ購入していください。
機種としては
ローランドなら昔からの定番として、
『BOSSTU-12EX』
名前は変わっているが
TUー12
とついているなら間違い無いでしょう。
コルグなら
KORG OT-120
他に世界的に有名なのはPETERSONというメーカーがあるが、デジタル表示ながら、その精度や使い勝手はすばらしいが、これもかなり高価なのでいずれ使うときがあれば、使って見る価値はあると思う。
クリップ型ならコルグの最低でも2.500円以上の物は必要。
ギターを購入するときにサービスで付ける時があるが、決して安物のチューナーを付けてもらってはいけません!。
必ず楽器メーカーの物を付けてもらいましょう!
できれば、針付きのローランドのチューナーを付けてもらうように粘り強く交渉しましょう。
交渉術としては、最後の値段交渉にローランドの針付きを言い出して、最後の購入の決め手にしましょう。
こればかりはあなたの交渉術次第です。
あまりに易いギターでこれを言うのは気が引けるので、5万以下のギターでこれを言うのは勇気が要ります。
しかし後から買うとなるとなかなか変えないのがチューナー。
最初にしっかりしたチューナーを持つことは自分の耳を良くするためには必須アイテムです。
これは後の大好きなアーティストのコピーをするときに威力を発揮するので、ぜひ、購入をお勧めします。
しっかりしたチューナーを持つことはミニメトロノームを持つように、上手になるために第一歩です。
ギターを弾く方法として大きく分けて、フラットピックを使って弦をはじくフラットピック奏法とクラシックやフラメンコなどで昔からの奏法であるフィンガー・ピック奏法(いわゆる指弾き)があります。
このほかにもフラットピックと中指や薬指、小指をミックスして弾く奏法などもあります。
この奏法はカントリー系のギタリストが得意としている奏法でジャズギタリストがソロギターを弾く場合にも使われています。
亡くなったカントリー系のギタリストダニー・ガットンはピックでベースラインを弾きながら、残りの指でコードとメロディーラインをすごいノリで弾くという驚異的なテクニックを披露していました。
またチキン・ピッキングというこれもまたまたカントリー系ギタリストでは必須テクニックで、ピックと指をミックスして弾く奏法なども有名です。
いずれにしても、ピックと指を同時に使えるようになると演奏表現はかなり広がります。
最近ではロック系のギタリストにも使われるようになり、バイリンガルならず、ハイブリッド奏法と呼ばれてます。
最初にハイブリッド奏法という言葉を聞いた時、一体どんなすごい奏法があみ出されたのかと興味津々だったが、看板が変わっただけで昔からある伝統的な奏法でがっかりした。
が、このようにそのジャンルでは無かった奏法が他のジャンルからの導入で新たな奏法として脚光を浴びるのは昔からよくある話し。
一流のミュージシャンはジャンルに拘らず耳を傾け、そこから新たな流れを作るのは一流ミュージシャンの証しでもある。
将来個性的で、創造的なアーティスティックなギタリストやベーシストを目指すなら、たとえ好きな曲や嫌いな曲はあっても、決して奏法の好き嫌い無くどん欲に吸収する事。
身につけた奏法をどのような状況で使うかは自分のセンスで決めればいい。
そうすれば自ずとオリジナリティが生み出される。
オリジナリティが最も重要視される商業音楽では、時には完全なテクニックよりも大切な事が往々にしてある。
ギターを始めるきっかけは人それぞれだが、憧れのミュージシャンやギタリストを見て、あんな風に弾きたいとかがきっかけになっている人も少ないと思う。
ギターを買い、さあ、憧れのミュージシャンの曲や好きな曲を弾こうとしたら、全く弾けない、手も足も出ないので諦めたとか言う人も少ないでしょう。
いかんせんプロの弾くギターはそう簡単にはいきません。
そこはさすがプロ。
初心者が直ぐに弾けるほど、簡単には弾いていません。
特に真似しようと、何度も聞くが早すぎて何をどんな風に弾いているかわからず挫折した人も少ないでしょう。
ある程度は基礎的なテクニックと聞き取りの能力があれば、
少しは目途がつくのですが、それすらも無いとなると手も足も出ないのは無理もありません。
まずは基礎的なテクニックを付けるのが、順当な上達法ですが、そんな面倒な事よりも早く憧れの曲が弾きたいという人は、コピーマシンと使う手があります。
自分の時代は、今のような楽譜もほとんど無く、伝統的なクラシックの練習曲ぐらいしかありませんでした。
仮にあったとしても、いい加減で結局何度も聞き直して、自分なりに情報を集めて、音取りとその演奏方法を何度も繰り返し聞いては、やってみるというリッスン・アンド・プレイしか方法がありませんでした。
しかし自分は恵まれていて、たまたまオープンリールデッキというかなり大きな録音再生テープデッキで長時間録音ができ、
当時としてはかなり音質が良くて、いわゆる高級オーディオ機器の一つとして、マニアの人が持っているような物でした。
後にカセットデッキが普及してその数は少なくなりましたが、オーディオマニアとか耳のl越えた人達にとっては、やっぱりオープンリールには音質の点でかないませんでした。
そして最も異なる点は音質だけではなく、回転数を変えられる事でした。
回転数を変えることで音程は変わりますが、回転数を落とすとと音程も下がる代わりに同時に再生音も遅くなるので、まるでスローモーションを見るような感じで、プレイヤーがどんなことをしているかかなり詳細に聞くことが出来たのです。
例えば、ポジションを買える場合、一瞬フレットをかする音があります。
それが回転を半分に落とすと、丁度オクターブ分だけ下がることも都合が良く、また超スローモーションになるため一瞬の動きの音もちゃんと聞こえてくるため、どこのポジションを使ってどこに移動しているか予想が付きやすくなります。
またビブラートも微妙なビブラートの幅やかけ始めとかけ終わりの違いとかもよくわかります。
装飾音などはすごくよくわかるので、どんな装飾技法を使っているかも、超スローモーションで聴くことが出来るのでよくわかりました。
通常の速さなら聞き逃してしまうような動きがよくわかり、また繰り返しわかるまでその箇所が聴けるので、自分にとってこれ以上の先生はいないと思っていました。
相手は機械なので、遠慮なく何度も繰り返し聴けるし、同じように弾けるまで付き合ってくれます。
まさに自分のやる気一つでいくらでも付き合ってくれるのは、機械ならではです。
そして微妙なところまで一緒にそっくり真似して弾けるようになると、今度はテンポを上げてまた一緒弾き、それができえるとまた上げると言うように、確実に元のテンポで弾けるようになるまで
繰り返し聞いては真似して弾くというやり方で一曲一曲弾けるようにしていました。
ピックの当たる一瞬の音まで聞こえてくるので、ギタリストの微妙なピッキングのニュアンスが聞こえるのは、本当に助けられました。
今では、デジタルの発達で音程を変えずにテンポを変えることができるコピーマシンが販売されています。
こんな事を言うのは商業柄問題はあるのですが、もししっかりコピーしたいなら、コピーマシンを買って、テンポを変えながら自分がわかる範囲までテンポ落として何度も聞く。
そしてそのギターパートをそっくりそのまま歌えるぐらい聞き込み、少しずつ真似する方がよほど耳も鍛えられるし、音感も良くなる。
また歌えるぐらい聞き込むため、将来自分が歌えるメロディーなら楽譜が無くても弾けるようになる能力が養われます。
タブを使っても、結果だけを習ってもそれは本当の自分の想像力や聞き取り能力は付かないよとはっきり言います。
音楽的な基礎力である読譜力や初見力、聴音、理論などはなかなか1人で身につけるのは難しいです。
特にそれらの練習の注意点や練習の成果を客観的に判断するのは、難しいです。
特に楽譜が無かったり、伝統的な手法は参考書があまりなく、直接教えを請うしか方法が無い場合が多いので、習った方が結局は近道になります。
伝統的な手法は、そのノウハウが出来上がるまで長い年月と人が工夫したものの賜物です。
いくら才能があっても、長年の積み上がられたノウハウを越えるには限界があります。
結局それを教えてもらう方が、近道です。
欧米で有名な音楽学校が無くならないのは、そういうノウハウを蓄積しているからです。
そういう学校に行かなくては、ダメという事ではありません。
そういう蓄積されたノウハウを持った人に教えてもらうのが、近道だと言うことです。
当然本人にやる気と情熱、持続力があることが必須条件です。
ところでコピーマシンですが、PCを使ってやる方法が最近プロの間で一般的です。
ソフトは音を加工するための専用ソフトがあれば出来ます。
PCはそれなりの安定性とオーディオ基盤があれば良いですが、
普通のPCでは音質が良くないため、聞き取りに問題が出る場合があるかもしれません。
少なくともオーディオ用の基盤や付加装置を付けるのをお奨めします。
設定などが面倒であれば、デジタルのコピーマシンを買いましょう。
便利なトレーニングマシンならタスカム社の下記のマシーンが便利です。
エフェクターなどのギターアクセサリーが詰まった究極の練習ツール
GB-10
概要アコースティック楽器の練習を手軽にそして高度にするトレーニング・パートナー
LR-10
上記のマシーンの他、CDプレイヤー付きでこれ一台でCDプレイヤーを繋げなくて済む便利な物もあります。
曲中ループや速度可変、チューナー、メトロノームを搭載。
つなぐだけですぐに練習できる CD ギタートレーナー
CD-GT2
曲中ループや速度可変、チューナー、メトロノームを搭載
ベース用にファインチューンした CD ベーストレーナー
CD-BT2
上記の2台はギターとベースに特化しているので、ピッチ調性などの細かい調整がある程度マシーンがやってくれるので便利です。
とりあえずコピーをできればいいと言うなら、上記のマシーンでやった方が長い目で見れば安上がりで、耳の感度も上がると思います。
くれぐれも言いますが、これらのマシーンはあくまでもコピーが目的で音楽的な基礎力である読譜力や初見力、楽典などの理解力は求めることは目的からそれるので、注意して使ってください。
それから音程や速度を変えると、元の音質は変わります。
通常の速度で聞いている音質は求められません。
要するにカラオケのピッチチェンジャーやコントローラーのようにはなりません。
カラオケマシーンのように、元の音源がMIDIではなく実音なので仕方がありません。
どうしてもそれが気になって仕方がないなら、何度も何度も聞いてコピーするしか無いです。
ただカラオケレッスンのようなギターやベースレッスンをしているよりもロックやポップスのジャンルで必要な音感は付くでしょうし、何よりも経済的だし、気兼ねなくい何度も自分だけのために繰り返してくれるのはとても便利です。
ギターやベースなどの弦楽器にとって、弦がなければタダの箱になってしまう。
最近はボディーを打楽器代わりに使い、よりパーカッシブナな奏法を強調する演奏スタイルが流行りだが、それはあくまでも演奏のエッセンスの一つであって弦の音が全くしない曲では限界がある。
全曲の中で、1曲の中でそういう部分が組み込まれているのは隠し味として、また隠し調味料としてより曲の魅力を増すような気がする。
しかし、あくまでもエッセンスの一つであって、全てでは無いことには言うまでもない。
所詮、ギターはギター、完全な打楽器の代わりはならない。
ましてや専門の打楽器奏者が演奏する物レベルにはかなわない。
ただ、ギターにはそういうパーカッシブな要素を備えていて、それがギターの奥深さや新たな魅力を創り出している事は200年以上経っても廃れない要因だと思う。
ギターやベース弦はメーカーによって、同じ弦の太さでも随分異なる。
普通クラシックギターに張る弦は鉄線とナイロン弦だが、スティール弦に比べて、その差が小さいナイロン弦でさえ、その音質は異なる。
化学製品の進歩で最近では、昔のように牛の腸を細く編んだ弦が張られる事は珍しい。
ガットは腸という意味から由来しているのだが、なぜか今でもナイロン弦ギター、鉄線ギターとは言わずクラシックギターをガットギターとも言ったりする。
ヴァイオリンでも今ではほとんど鉄線を使う。
それは鉄線の方が音量が出る事に加えて、温度や湿度変化にも形状変化は少なく、耐久性もあるため鉄鋼技術の進歩も手伝ってほとんどのヴァイオリンなどの弦楽器には鉄線が使われいる。
しかし、鉄線がまだ使われていない時代のヨーロッパの専門に演奏する古楽器というジャンルがある。
古楽を専門に演奏者はスティール弦を使わず、稀少なガット弦、羊の腸を乾燥させ、糸を紡ぐように手作業で作るガット弦を張って演奏する。
勿論弦だけ張り替えても、効果は半減。
ボディや弓もその曲が演奏されていた時代のスタイルを模倣した形や材質を使った楽器を使って演奏している。
さらには、演奏法も当時の演奏の仕方を研究した修辞法というのを研究して出来る限り当時のオリジナルな演奏を忠実に演奏しようと試みるオーケストラもある。
ギターと同じルーツを持つリュートなどはガット弦を張って演奏する奏者が多い。
現代の楽器を使ってガット弦を張っていた時代の曲を演奏するやり方もすばらしいが、個人的にはバッハやヴィヴァルディなどのバロック時代やそれ以前の曲に関しては、やっぱりその時代に普通に聞かれていた古楽の演奏スタイルが好きだ。
音楽を表現にするに当たって音質と音の形は密接な関係がある。
まあ、バッハのように旋律、対旋律、和声、そして完璧な構成力が備わった音楽には楽器を超越し、どんな楽器であろうと音楽が質が変わらない物があるが、人間聞いたことのない音楽は想像しようがない。
それはたとえどんな天才であっても、無理。
見たことの無い色を表現するのと同じだ。
自分が見たことのある音や色を総合して想像することはできても、現実に聞いた音や見た色と同じようには再現できない。
よって作曲家はある楽器を特定して音楽を作る場合、やはりその楽器特有の音を最大限に活かしつつ、表現の可能性を試しながら表現したい音楽を作曲しようとする。
楽曲を分析することをアナライズというが、完成された楽曲をそれぞれの要素に分解して解析するのだが、結局、作曲者が描いたであろうアイディアの基に辿るということに他ならない。
またその際に作曲者がきっかけにした楽想のなかで、どんな音を無意識にイメージしていたのかを探る行為がアナライズとも言えるだろう。
このようにある音からヒントをを得て、作曲を試みることはよくある。
どんな弦を選ぶかは、物理的にそのギターに合っているかという視点で選ぶ場合も必要だが、必要とされれている音質に出来る限り近い音、もしくは自分がイメージする音がする弦を選ぶ事が最も重要なポイントです。
その上で経済的な問題や耐久性、弾きやすさも考慮しながら、どんな弦が自分にとって最も適切かを選んでください。
相対的にスティール弦に関して、柔らかい弦は甘い、ソフトな音がします。
弦が柔らかいため、同じ弦の太さを選んでも、張りが弱く感じりため、痛さが軽減され、弾くやすく感じます。
音質はソフトな音質ですが、音の伸びは固い弦に比べて、若干落ちます。
耐久性は柔らかいため、伸びやすく耐久性は落ちるのが早い感じがします。
ただ耐久性に関しては、材質にかなり関係しているため、一概には言えません。
スティール弦には、アルミや銅や鉛などが混ぜ合わされていますが、そのほかにもアルミなども多少含まれている場合もあります。
問題はその純度がどれぐらいかで、再生鉄を利用している場合は純鉄に比較して不純物が多く含まれています。
要するに鉄以外にも楽器の弦には不向きな鉄や化学物質など、ゴミが含まれているため、音に伸びがない。澄んだ音がせず、高音が澄んだ音がしない。
純度が低く、剛性も低いため、早く伸びます。
そのためぼやけた音になり、弦振動も不安定になって、やがていくらしてもチューニングしても正しい音程にならないなどの致命的な問題が起こります。
高級ピアノなどで使われている弦は、昔から剛性が高く、純度の高い鉄を精製するスエーデン鋼が使われています。
例えば、風鈴などは澄んだ高音がする物は純度が高く、何度も叩かれたため剛性も高いため、澄んだ高音がとても長く響きます。
最近は安価な中国製の弦が見られますが、たとえ有名メーカーであっても品質管理が甘いと、どうしても不純物が多いのか?
新品時はほど良い弦の張りがありますが、弦の寿命が短いため1週間もすると弦が伸びて、こもった音になります。
またセットで購入すると弦のばらつきが見られ、コードを弾いた場合バランスの悪い響きになります。
最悪は音程が不安定になりやすく、苦労します。
安価ない弦で、新品時で柔らかい音がするのは注意した方がいいでしょう。
総じて固い弦は弦が馴染むまで、少し時間が掛かりますが、半面長持ちします。
高価な弦を張り替える余裕があるなら、セットでいくつも買うことができるでしょうが、そうでない場合、安くても質の出来る限り良い弦を早めに買えるという方法があります。
何が良い弦は人それぞれ好みがあります。
また使うギターとの相性もあります。
こればかりは使ってみないとわかりません。
プロもいろいろな弦を試して、一番自分に適した弦を選んでいます。
弦にはセットで販売されているのがほとんどですが、練習の段階ではセットで購入する分と切れやすい弦、特に1弦から3弦は比較的細いため切れやすいので、予備のために一本売りの弦もお買っておきましょう。
わざわざ交換して間もないのに、全て変えるのはもったいないです。
しかしある程度寿命が来ている場合は、全ての弦を張り替えましょう。
新しい弦はきらびやかな音がします。
その弦だけが変わるので、コード弾いたときにバランスが狂います。
またメロディーを弾く場合、メロディーの途中で急に音質が変わるとので、不自然に聞こえます。
弦の太さですが、標準的にはエレキギターには1弦が009、アコースティックギターでは1弦012のライトゲージですが、これもメーカーによってそれぞれの弦の太さが異なります。
そのため和音の響きや弾きやすさが違います。
一般的に弦が太くなるほど太い音がします。
なおかつ音に張りがあり、音量もあります。
しかし弦の張りが強くなるため、弦を押さえる力が要ります。
この辺は自分の力やギターのネックのタイプ(ロングスケールかショートスケール)によって、同じ弦でも張りが異なります。
自分が使うギターがロング・スケールかショート・スケールかを確かめましょう。
当然、ネックだけを並べると、ショートスケールはネックの長さが短いため、フレット間が狭くなります。
ちなみに私が大好きなギタリストの1人で、ジョン・レンボーンというギタリストはその音質が太く、張りのある音を荒削りなナチュラルディストーションの音を使って、鋭いフレーズを弾くギタリストです。
何と言っても彼の魅力はその独特の太く、鋭い音です。
しかし彼のような音を出すには、とても固くて太い弦を張り、愛用のギターには、これに耐えられるような特注のすごく太いネックに改造されています。
ある時彼に
『どうしてあんなに弾きにくい、弦を張っているのか?』
という問いに彼は
『この音が気に入っているからだ!。
そのためには弾きにくくても仕方がない』
と答えています。
どんな弦を選ぶかは、通常物理的にそのギターに適した弦かどうかで選ぶ。
もし合ってない弦を使用するとネックを剃る可能性がある。
プロの間ではさらに必要な音量や音質、もしくは自分がイメージする音がする弦を選ぶ事が最も重要になる。
そして経済的な問題や耐久性、弾きやすさも考慮しながら、どんな弦が自分にとって最も適切かを選んでください。
相対的にスティール弦に関して、柔らかい弦は甘い、ソフトな音がします。
弦が柔らかいため、同じ弦の太さを選んでも、張りが弱く感じりため、痛さが軽減され、弾くやすく感じます。
音質はソフトな音質ですが、音の伸びは固い弦に比べて、若干落ちます。
耐久性は柔らかいため、伸びやすく耐久性は落ちるのが早い感じがします。
ただ耐久性に関しては、材質にかなり関係しているため、一概には言えません。
スティール弦には、アルミや銅や鉛などが混ぜ合わされていますが、そのほかにもアルミなども多少含まれている場合もあります。
問題はその純度がどれぐらいかで、再生鉄を利用している場合は純鉄に比較して不純物が多く含まれています。
要するに鉄以外にも楽器の弦には不向きな鉄や化学物質など、ゴミが含まれているため、音に伸びがない。澄んだ音がせず、高音が澄んだ音がしない。
純度が低く、剛性も低いため、早く伸びます。
そのためぼやけた音になり、弦振動も不安定になって、やがていくらしてもチューニングしても正しい音程にならないなどの致命的な問題が起こります。
高級ピアノなどで使われている弦は、昔から剛性が高く、純度の高い鉄を精製するスエーデン鋼が使われています。
例えば、風鈴などは澄んだ高音がする物は純度が高く、何度も叩かれたため剛性も高いため、澄んだ高音がとても長く響きます。
最近は安価な中国製の弦が見られますが、たとえ有名メーカーであっても品質管理が甘いと、どうしても不純物が多いのか?
新品時はほど良い弦の張りがありますが、弦の寿命が短いため1週間もすると弦が伸びて、こもった音になります。
またセットで購入すると弦のばらつきが見られ、コードを弾いた場合バランスの悪い響きになります。
最悪は音程が不安定になりやすく、苦労します。
安価ない弦で、新品時で柔らかい音がするのは注意した方がいいでしょう。
総じて固い弦は弦が馴染むまで、少し時間が掛かりますが、半面長持ちします。
高価な弦を張り替える余裕があるなら、セットでいくつも買うことができるでしょうが、そうでない場合、安くても質の出来る限り良い弦を早めに買えるという方法があります。
何が良い弦は人それぞれ好みがあります。
また使うギターとの相性もあります。
こればかりは使ってみないとわかりません。
プロもいろいろな弦を試して、一番自分に適した弦を選んでいます。
弦にはセットで販売されているのがほとんど。
ですが、練習の段階ではセットで購入する分と切れやすい弦、特に1弦から3弦は比較的細いため切れやすいので、予備のために一本売りの弦もお買っておきましょう。
わざわざ交換して間もないのに、全て変えるのはもったいないです。
しかしある程度寿命が来ている場合は、全ての弦を張り替えましょう。
新しい弦はきらびやかな音がします。
その弦だけが変わるので、コードを弾いた時にバランスが狂います。
またメロディーを弾く場合、メロディーの途中で急に音質が変わるとので、不自然に聞こえます。
弦の太さですが、標準的にはエレキギターには1弦が009、アコースティックギターでは1弦012のライトゲージですが、これもメーカーによってそれぞれの弦の太さが異なります。
そのため和音の響きや弾きやすさが違います。
例えばGHSなどはパッケージに表示されているゲージよりも張りが強く感じるため太い弦を張ったような気がしますが、これはGHSの弦は他のメーカーよりも弦が固いためそう感じるだけで太い訳ではありません。
指は痛いですが、弦の強度が強いため張りのあり、腰のある音がします。
また弦に強度があるため、その分長持ちします。
アメリカではストラトキャスターの腰のある、きらびやかな音を好むギタリストがこの弦を使っている人が多いです。
エレキギター用の弦もいくつか種類があるので、自分に合うゲージを選んでください。
日本に入荷されている数は少ないですが、アコースティック・ギター用の弦も張りがあり、しっかりした音と音量が出るのでお奨めします。
一般的に弦が太くなるほど太い音がします。
なおかつ音に張りがあり、音量もあります。
しかし弦の張りが強くなるため、弦を押さえる力が要ります。
この辺は自分の力やギターのネックのタイプ(ロングスケールかショートスケール)によって、同じ弦でも張りが異なります。
自分が使うギターがロング・スケールかショート・スケールかを確かめましょう。
当然、ネックだけを並べると、ショートスケールはネックの長さが短いため、フレット間が狭くなります。
ちなみに私が大好きなギタリストの1人で、ジョン・レンボーンというギタリストはその音質が太く、張りのある音を荒削りなナチュラルディストーションの音を使って、鋭いフレーズを弾くギタリストです。
何と言っても彼の魅力はその独特の太く、鋭い音です。
しかし彼のような音を出すには、とても固くて太い弦を張り、愛用尾のギターには、これに耐えられるような特注のすごく太いネックに改造されています。
ある時彼に
『どうしてあんなに弾きにくい、弦を張っているのか?』
という問いに彼は
『この音が気に入っているからだ!。
そのためには弾きにくくても仕方がない』
と答えています。
単純に考えて、太い弦を張った方が音量があり、腰のある音がします。
尚かつ、小さな音から大きな音までダイナミクス(音量の幅)が大きくと取れるため、表現力が増します。
特に基本的にディストーションを使わないアコースティック・ギターではこれは絶対的に有利です。
アンプやエフェクターが今ほどなかった時代、偉大なギタリストと言われている人の多くは太い弦を張っていました。
これはアンプに頼らなくても、自分の力で絶対音量とダイナミクスが得られるためでした。
初心者の人は指先に弦を押さえるためのタコが充分にできていないと思います。
そのため弦を選ぶ場合、自分の弾きこなせる範囲で弦を選びましょう。
エレキなら1弦が008のエキストラライトゲージ、アコースティックギターなら1弦011もしくは010のエキストライトゲージなら、かなり張りが弱く欲しいので痛みはかなり軽減されます。
しかし、指先にタコがでるようになれば、ライトゲージ以上を張るようにしてください。
細い弦は楽なので、太い弦が弾けなくなります。
細い弦は張りの無い音がするので、ダイナミクスが狭いため、単調になったり、エフェクターを使って無理に音量を得ることになります。
しかしエフェクターに頼った音はやはり単調になったり、聞いていて疲れる音になります。
最近、弦の寿命を長く保つために、弦の表面に特殊加工をした弦が販売されています。
自分も使っていますが、自分の場合は人よりもかなり手に汗をかくため、弦の寿命が人よりも短いため、コーティングした弦は1.5倍ほど高いですが、結果的に弦を交換する頻度が少ないため、寿命の短い安い弦を何度も張り替えるよりもお得なので、使っています。
音質は正直派手です。
いわゆる暴れると言われる弦です。
落ち着くまでに3日から1週間掛かりますが、仕方がありません。
経済性を考えると結局お得です。
コーティング弦はエリクサーというメーカーが草分けです。
コーティングも2種類あります。
ナノコーティングはより細かいコーティング材が使われており、
弦を押さえた感触が違います。
ちょっとろうそくを塗ったような感触があります。
慣れないと違和感がありますが慣れれば大丈夫です。
スライドはやりやすいですが、チョーキングは滑るので要注意です。
最近ではエリクサー以外のメーカーもコーティング弦を発売してますが、特許の関係でコーティングの仕方がメーカーそれぞれ違います。
コーティングした弦は楽器店でよく使われています。
それは長持ちするため、結果的に経費削減になります。
暴れる派手な音は、初心者にとってきらびやか音がするため、一聴するとすごく鳴るように感じます。
それも楽器店がコーティング弦を選ぶ理由です。
スティール弦にはブロンズ(銅の成分が多いため金色に見える)弦があるが、銀色のシルヴァー弦(アルミ、ニッケル成分が多い)に比べて落ち着いた響きがします。
指弾きをメインにするアコースティックギタリストがレコーディングなどでよく使っています。
ただ耐久性が良くないため、アマチュアの方が練習で使うのはかなり贅沢で、経済的に難しいと思います。
しかし、指弾きのソロギターを弾く場合は、一度使ってみる価値はあると思います。
ちなみにアーニーボールのファイアー・フォスナーはブロンズ弦でプロがレコーディングでよく使っています。
私も録音をするときに使いますが、しっとりした音ですごく優美なで華麗な音がします。
大抵の弦は張って直ぐは伸びきっていないため、しばらくは落ち着くまでどうしても音程が安定しません。
しかしこの弦は弦が切れて張り替えても、あまり狂いません。
この点がレコーディングよく使われる所以だと思います。
ただこの弦も耐久性はよくありません。
特に湿気に弱く、直ぐに錆が回ってきて、こもった音になります。
張ったその日が最もいい音がします。
このように音質が良く、耐久性も充分あり、それでいて価格も安い弦というのは現在正直なところありません。
音質、耐久性、低価格のどれを重んじるか?
またどれを我慢するかは本人次第ですが、価格を出来る限り押させるならマメな手入れと弦の交換をめんどくさがってはダメでしょう。
初心者は弦の張り替えも上手に出来ない可能性もあります。
また上手くできないと最悪張りたての弦を切ってしまう恐れがあります。
価格は2倍ほどしますが、長持ちするため弦交換の手間も多少省けます。
ある程度弦交換が1人でできるようになれば、コーティング弦以外も弦も試してください。
ギターやベースを買った後、弾いたままほったらかしにするのはお奨めできません。
車でも車検があるように、道具なら何でもメンテナンスは長持ちさせる秘訣です。
拭くだけでも綺麗になりますが、さらに時々ワックスを掛けると艶も増し、油や細かい傷からも守る事ができます。
特に木でできている楽器は油や汗などが付着し、それが経年変化で変色や腐食の原因にもなります。
楽器のワックスはつや出し効果だけでなく、汚れ落としの役割もありますが、楽器で使うワックスはなるべく自然素材のワックスを使うようにします。
それは高価なギターやベースほど鳴りをよくするために塗装はなるべく薄く、何回かに分けて塗っています。
またボディーやネックなどその使用目的や素材によって使い分けます。
まず、ボディー部分ですが、アコースティクギターでは表面の木はとてもデリケート。
塗られている塗装薬と化学変化しないように工夫された自然素材の専用ワックスを使いましょう。
ワックスによって、レモンやオレンジなどを主成分にしたワックスがあります。
海外のワックスは果物の酸性作用を利用して、汚れや油脂落としに利用しているため、主成分に使っているオレンジやレモンなどの果物の香りがします。
また香料も加えて言える物もあり、香りもきつめです。
こればかりは個人差があるため、受け付けない人もいると思います。
せっかくワックスかけたのに、その香りが受け付けないと弾いている途中で気持ち悪くなります。
ぜひお店で確認してから選びましょう。
メンテナンス材として、主にボディー部分、ネック部分、弦の三種類の物を持つようにしましょう。
それぞれ目的や主成分が異なるため、目的の違うメンテ剤を使うと寿命を縮めたり、トラブルが出たりするので注意してください。
それぞれ値段もするので、安く上げるためにどれにも使えるというメンテ剤はお奨めできません。
上記の3種類の中で最もよく使うのが弦錆防止剤でしょう。
それからエレキ・ギター・ベースは通電するためのジャックなど、金属パーツが使われています。
若干のさび止めはしてありますが、経年変化や汗などで錆びてきます。
そのため、接触不良を起こす原因にもなります。
金属パーツのさび止めと汚れ落とし剤も用意しましょう。
ただしガリが出たので、吹き付け過ぎない注意しましょう。
できれば、ジャックなどは一番細かいサンドペーパーで表面の錆を落としてから、布に吹き付けて磨きましょう。
とにかくメンテナンス剤は付けすぎは逆効果です。
まずは布に少量付けて、磨くのが基本です。
ガリ止めなどの接点復活剤はあくまでもその場しのぎですので、度々トラブルが出る場合がリペアーショップに行き、復活剤を使ってもガリが止まらないことを話して、見てもらいましょう。
『FERNANDES 946/SCRATCH MENDER』
は金属パーツの汚れ落としなどに使います。
ボディーワックスは指紋や油脂が気になる人は1週間に1回、できれば1ヶ月に1回は掛けるようにしましょう。
ワックスがけに使う布はセーヌ地が理想ですが、高価なので柔らかいぼろ切れや着なくなった下着などでも充分代用できます。
ネック用ワックスは手のひらにかなり汗をかく人は布に付けて、弦下をくぐらせて拭きます。
特に弦を張り替えるときに全ての弦を外して、しっかりネックに着いた脂汗を拭き取ってワックスを掛けておけば、弦の持ちも多少良くなります。
弦錆防止剤は弦全体に向かってスプレーしますが、あまり吹きかけるとネックを痛めるので、控えましょう。
できれば玉の出ないような布(着なくなったスエット素材)に吹き付けて、付けた布の部分を弦にくぐらせて弦に付いた汚れや錆を拭き取るようにします。
特にさびた弦はヤスリ状態になっているため、そのまま使っているとフレットを削ります。
フレットが削れて来るとびびりの原因にもなりますし、フレット交換修理はかなり高くつくので、弾いた後は必ず拭き取るようにしましょう。
布は使いやすいように切り置きしておけば、経済的です。
弦錆防止剤は
『フィンガーイーズ』
が定番ですが、他にもたくさんあります。
自分は皮膚が敏感なので、竹のエキスを使ったと謳っている
『Aria Pro II ( アリアプロツー ) Smooth Finger』
を使っていますが、好みの問題で選べば良いと思います。
ネックは練習する度に、手汗や弦の汚れや錆などが付着します。
クリーナーを布に少し吹き付けて、弦の下にくぐらせて拭き取ります。
そして弦を張り替える時にフレットと共にしっかり汚れを落としましょう。
ローズウッドのネックにレモンオイル含有のクリーナーを使うと白くなるので注意してください。
ローズウッド・ネックの場合、
『FERNANDES 424 Rose Neck Oil 』
がローズネック専用なので、お奨めです。
ボディーワックスは
『FERNANDES NATURAL LEMON OIL』
はどこの楽器店でもありますし、初心者には購入しやすいでしょう。
ボディーに関してはギター用に限らず、ピアノ用のワックスも塗装変色には留意して作られているので代用できます。
ボディーワックスを使う場合、ボディーが透明のアクリル塗装をしてあれば、問題はありませんがギターによっては塗装が甘かったり、アクリル塗装をしていないとワックスの薬品を化学反応を起こして変色したり、塗装や色が落ちたりします。
まず目立たないところで試し塗りをしてから使ってください。
それからアコギなどでアクリル塗装をしていない、木の肌が直接感じられるナチュラル仕上げのボディーがあります。
この場合はワックスがけは厳禁です。
黒ずみになって取れなくなります。
ワックスは使わず、軽く布で拭き取るようにしてください。
ちなみに私は汚れ落としには
『Ken Smith Pro Formula Polish』
を使っています。
研磨剤は入ってないので、汚れ落としには研磨剤入りに比べて落ちますが、逆に入ってないので安心して使えるメリットはあります。
フレットや金属パーツを綺麗にする薬剤には研磨剤が含まれています。
決してボディーやネックなどの木製パーツには使わないようにしてください。
メトロノームやリズムマシーンはテンポを示すだけの道具ではありません。
リズム感が良いと言われる人は、ノリが良い、グルーブ感があると思われますが、要するにリズムが生き生きしている演奏ができる人の事を言います。
特に商業音楽、ドラムや打楽器の入った演奏ではリズムの善し悪しが重要な鍵になります。
まさに商業音楽ではリズムが命です。
ドラムとベースが入ったグループではこの二人の演奏がすばらしいと多少ギターなどの音程のある楽器がそれほど難しい演奏をしていなくても、まとまって上手に聞こえるのです。
逆にドラム、ベースのリズムが安定してしないといくら他の楽器奏者が上手くても、全体として心地よく聞こえません。
ポップスやロックグループのコンテストがあるとまず上位のグループはドラムとベースのリズムのコンビネーションがすばらしいです。
黒人やラテン人ならすべてリズム感が良いように言われますが、そんなことはありません。
その人の環境によるところが大きく、黒人でも音楽に余り感心がなく、特に黒人音楽をほとんど聴かない環境で尚かつ裕福な環境で育った黒人はそれほどリズム感はよくありません。
ラテン人でもそれは同じです。
リズム感はその人が育った音楽環境と反射神経やバランス感覚が関係しますが、それを活かす事ができるのはやはり後天的な努力です。
リズムはそれぞれの音楽に固有のリズムがあります。
しかしそれを無視して、いくら正確なテンポで弾いても、自分勝手なリズム感で演奏すると、その曲をよく知る人から聞くと、しっくりこない演奏になります。
それは演技などで、いくら台詞が上手に話せても、その言葉持つニュアンスやリズムなどの抑揚が違うとしっくり来ない、おかしな方言に聞こえるのと同じです。
要するに良いリズム感を持つというのは、その音楽が持つ独特のリズムのニュアンスを嗅ぎ取り、吸収し、再生できる能力です。
これらの能力を身につける事が結局、よりすばらしいリズム感を身に付ける事に他なりません。
これには動物的なリズムに関する嗅覚のようなものが必要ですが、出来る限りたくさんの音楽を聞き、それらの音楽のリズムを注意深く聴き、演奏することで身に付いてきます。
リズム感は一定のテンポでぶれないで弾くことがまず出来ることが基本ですが、それが出来た上で微妙に強弱やテンポをコントロールできる能力がノリが良い、グルーブ感がある演奏ができる事になります。
初心者がまず身に付けなければいけない事はテンポを守って弾くことですが、他人やメトロノームが鳴らすクリック音に合わす能力を身につける事です。
これができないと他人とアンサンブルが出来ません。
本人がいくら気分良く、テンポ良く弾いているつもりでも他人のテンポを聞く能力がないと全体で鳴っているテンポが不揃いで聞き手は大変聞き苦しい演奏になります。
良いグループと悪いグループの違いはまずテンポが揃っているかどうかです。
人はそれぞれ顔が違うように、微妙にテンポの感じ方が違います。
しかし問題はその感じ方の違いから来る微妙なズレが聞き手に不安定な印象を与えるか、それとも心地よいグルーブ感を与えるかの違いを生みます。
プロの目から見れば、単にテンポが揃っているだけではグルーブ感のある演奏とは思いません。
グルーブ感のある演奏とはアンサンブルを演奏する全員のそれぞれの演奏者の微妙なズレが大きなうねりになっているかどうかでグルーブ感のある演奏かどうか判断します。
例えば全く同じ音程の楽器を鳴らした場合、それらの響きにうねりが出ません。
しかし微妙に、不快にならない範囲の波形のズレがあると、響きが揺れて聞こえてきます、
そしてそれが音の厚みに感じます。
コーラスというエフェクターがありますが、それは元の音に音程の異なる音を加え、音程のズレを機械的に作りながら、音の厚みと揺れを作ります。
人の合唱も人それぞれ微妙に音程のズレがありますが、それが音の厚みが増します。
例えば音程に問題がある人で構成されたグループを出来る限り不快に聞こえない方法として、全員で同じ音程で主旋律で歌わせる方法があります。
プロである限り、いくら音痴でも訓練によって、特別上手にならなくても、補正はできます。
そのようにプロのトレーナーを付けて、補正すれば、異なる音程で歌ったり、違う旋律を歌う事ができるハーモニーは無理でも同じ音程で同じ旋律を歌うまではできまます。
そして人数が多くなればなるほど、よほど音程の悪い人がいない限り、音の厚みは増し、尚かつ音程の悪さをカバーできます。
よっていくら人数がいても、同じ音程で歌っているだけなら、西洋音楽の基本ではコーラス(合唱)とは呼びません。
基本的に西洋音楽ではコーラスは異なる音程や旋律が響いている状態をハーモニーと考え、それを歌うことがコーラスと考えているからです。
話はそれましたが、アンサンブルをする全員の微妙なズレが大きな音程やリズムのズレが大きなうねりになり、それが聞き手にとって心地よい効果をもたらしているのが、グルーブ感のある演奏です。
そういう演奏ができる事が初心者にとって、理想であり、目標になります。
そのための第一歩がメトロノームなどに合わす事ができる能力や演奏技術を身につける事です。
ギターを練習する場合、特にリズムや指の動きを強化する練習など、基礎練習では最初は指慣らしの間はメトロノームやリズムマシーンなどを使わないで練習しても構いませんが、譜面も理解し、指の動きもスムーズにできるようになったら、必ずインテンポ(同じテンポを守って)で仕上げるようにしましょう。
初心者も場合、リズムが不安定だったり、自分ではリズムが崩れていない、同じテンポで弾いていると思っていても、上級者やメトロノームと一緒に弾くと弾きにくい箇所が遅くなったり、逆に弾けるところでは早くなったりしてリズムが不安定になっているのがわかります。
もしメトロノームのテンポを無視して弾いてる事があれば、リズム感が良くないので、メトロノームに合わしながら、足などでしっかりカウントを取る練習をして、リズムを補正強化しなければいけません。
メトロノームは従来のピアノなどで見るような大きめの物から、片手に入るようなミニメトロノームまで色々あります。
プラスティック製の大きめのメトロノームは生産数も多く、ほとんどが中国製なので、価格も安いです。
ただ安いのは、音質は勿論プラスティックの安っぽい音がしますが、それ以上にゼンマイの巻き始めと巻き終わりの速さがかなり変わるので、あまりお奨めしません。
ただアンプを使って練習する場合はそれでも良いのですが、本来はピアノなどのように比較的大きな音のする楽器に合うような音量なので、生ギターではメトロノームの音が大き過ぎて、ギターの繊細な音が聞き取れなくなります。
また耳の敏感な人であれば、ギターの音に集中すると甲高いあの音は耳障りだと思います。
自分はあの音を聞くと、クリックする度に耳が痛く、ギターの音に集中できなくなるので、普段の自分のための練習には使いません。
ただし、ドイツのウイットナー製の木製メトロノームはまさに木を叩くような打楽器のような音がして、まろやかで聞いていてもまるでスティックで叩くような音がするので、耳障りではありません。
多くのクラシック奏者やアコースティック楽器のプロの演奏家が使っているのも分かります。
お奨めはウイットナー製のミニメトロノームです。
以前はドイツ製でしたが、最近はコスト削減のためかウイットナー製であっても、中国で生産されるようになり、デザインや音質も若干違っていますが、現在日本で入手出来るのは中国製なので仕方がありません。
それでも、ウイットナー社のミニメトロノームは値段の割りには良くできていると思います。
最もお奨めはヤマハの木製ミニメトロノームです。
他にピアノメーカーの河合のミニメトロノームも楽器店でなどで入手しやすいと思います。
普段の練習や椅子に座って弾くスタイルのギターでは足台がとても重要な道具になります。
たかが足台と言っても、足台にはギターを弾くための安定感を得るために重要な役割がある。
よく家で練習するのにあぐらをかいて練習していという声を聞くことがあるが、それは曲作りやギターのための練習をしていないときはいいが、テクニックのためや特にライブでやる予定の曲を練習しているときは絶対やらない方がいい。
椅子に座って演奏スタイルでライブでもやるなら、普段の練習からそのスタイルで、ストラップをを使って立って弾くなら、仕上げは立って違和感なく弾けるかをチェックしながら練習する。
ギターを弾く場合、ウクレレなどの抱えて弾くのが通常のスタイルなら家での練習も楽器の位置は変わらないので、違和感無いく弾ける思うので問題はない。
しかしストラップを使ったスタンディングスタイル、特にエレキギターではギターの位置はかなり低くなる。
ストラトキャスター及びそのようなデザインは見栄えも良く、尚かつ少しでも高い位置で弾けるように考えられたエレキ・ギターなので、多少ギターの位置の問題は解消されるが、それでもあぐらをかいて引く位置に比べると低い。
まあ、外人はあぐらをかく習慣がないので、日本人ほど問題にならないと思うが、あぐらをかいて弾いたり、抱えるようにして弾く場合も同様に高い位置にギターがくるので、要注意です。
特にレスポールタイプのようにギターのボディーサイズに割りには縦が狭いタイプはスタンディングでスタイルだとストラップをを使ってもかなり低い位置になるので、普段の練習は少しでも本番でのストレスを少なくするために、普段からギターの位置に注意しながら練習してください。
人前で弾くことは、慣れていないとかなり緊張します。
そのため前もって軽減できるストレスを無くすことが、結局凡ミスを無くし、少しでも安定した演奏をするための工夫が必要です。
アマチュアとプロとの違いはいくつかありますが、こういう普段からの練習姿勢が違います。
ただ同じ曲が弾けるだけでは、その違いはわかりませんが、こういう点が違う事を将来人前で弾いたり、プロを目指す方は頭の隅において練習してください。
ところで足台ですが、ピンからキリまであります。
良いのは微妙な高さ調節ができる木製の足台ですが、普段練習するのらスティール製で良いと思います。
ただスティール製はピンキリあり、安価な物だと不安定で踏ん張った勢いで潰れたり、曲がったりします。
それから、最もデリケートになるのは高さの微調節。
これがおおざっぱだとしっくりする高さを探すのに苦労する。
出来る限り微調節が出来るかどうかは、調節する段階を決める溝がいくつあるか見ればわかるので、購入するときはいくつあるか確かめてください。多ければ多いほど良いです。
それから足台には微妙に自分に方に傾いています。
これがまっすぐだと足首が突っ張ってしまい、長く弾くと足首の筋肉が痛くなります。
こればっかりは実際に椅子に座って、その角度がどれぐらい付いているか確かめるしか方法がないので、できればお店で靴を脱いで足を置いてみて、自然に足が踏ん張れる角度になっているか確認しましょう。
お奨めはスキーキャリアーなども作っているイツのK&M社の物は良かったです。
他に日本のメーカーもあります。
他にモリダイラ楽器から販売されている
HERCULES社の
「FS100B Foot Rest」
はしっかり作ってあり、足を乗せる部分は欧米人向きに日本のメーカー途比べて少し大きいですが、その分安定して、しっかり作ってあります。
総じてHERCULESなどは欧米人向きなので、足を乗せる部分は少し広く、しっかり作ってあります。
これは好みなので、女性には日本のメーカーの方がいいかもしれません。
海外メーカーの物は日本製に比べて少し高いですが、最近の円高で安くなっていると思います。
子供用のギターはバイオリンのように海外特にスペインなどでは 年齢別に合わせて作られている。
これはギターの場合、より身体に密着し,少し抱えるように弾くため、身体に合わないサイズのギターを弾くと肩が上がり、スムーズな運指ができないばかりか、将来骨などに悪影響を与える可能性がある。
また、適切なサイズを使わなかった為に、それまで出来ていた良いフォームが崩れてしまう。
実際自分が教えた子供の中で、最初のギターは、私がその子の身体と将来の買い換えを見込んでギターを選んだことがある。
勿論本人のやる気がある事が大前提だが、不自然な負担を強いることなく、無理なく弾けるサイズで練習を続けていた。
本人の好奇心と好きな事も手伝って、かなり上達した。
ところがある日、子供は大人でも大きいフルサイズのギターを持ってきた。
すごく嬉しそうで、内心なんで今の身体でよりにもよってそんなでかいフルサイズのギターを買ったのか口をあんぐり。
肩はつり上がり、フォームが完全に崩れている。
まるで子供に大人用のバットを持たせて、打たせているようなもの。
以前はこんな馬鹿げた事が少年野球でもあったが,昨今の少年野球では正しい無理の無いフォーム作りが最優先される。
そのため、その子の体力にあったバットでバッティング練習をさせ、柔軟で早い振りができるように指導している。
決して振り回されるような重すぎるバットっで練習することはさせない。
どうしてそんなギターを買ったのか?
聞いてみたが、以前から私がレッスンで使っているようなギターに憧れをもっていたらしく、その子と家族、そして孫の為欲しがっていたギターを購入してあげたいと祖父母も一緒に楽器店に寄られた。
その子はギターが好きで家族で買い物に行くと楽器店があると立ち寄り、そこにあるギターを弾くのが習慣になっていた。
たまたま寄った楽器店の店員に、高価なギターだが、今回特別安くすると言われて、購入してしまったらしい。
店員にすれば、滅多に売れない高価なギターでおそらくあまり人気の無かったギターだったのかもしれない。
実際、今時のアコギは日本人の体系に合わせて、サイズが小さめになっているが昔は小さなサイズのアコギは生産台数が極端に少なく、とても高価だった。
だから、多くの学生が所有できるようなアコギはアメリカ人が持つようなサイズのとても大きなサイズがほとんどだった。
1970〜1980年代、日本のアコギ人口は世界的に多かったが、残念ながらその平均的なレベルは高くなかった。
そして日本人のサイズに合うがほとんど無かったのも大きな要因。
後に日本人のギター職人のレベルが上がり、ギターブームも手伝って質が良くて買いやすいギターが出回るようになった。
勿論憧れのアコギはマーチンやギブソンであったことは今でも変わらない。
ただ、当時は円が360円から300円の時代。
今の値段の3倍はしたので、プロ以外はそう簡単に買えるものではなかった。
円高で日本経済にとって厳しいが、輸入ギターは逆にメリットは大きい。
ところで、アコースティック・ギターの場合、たとえ10万以上するような物でも出物であれば、直ぐに売れる。
それがマイク無しのアコギならなおのこと誤魔化しが利かないため、この傾向が強くなる。
欧米では子供用のギターは子供が使うからと言って、高価では無いがチューニングが合わないような、なんちゃってギターは与えない。
また家庭に少しギターを弾ける人がいる場合、旅行やキャンプなどで伴奏として使えるミニギターを購入するケースが多い。
またプロのミュージシャンでもツアーの途中、作曲するためにホテルでも弾けるような小さなサイズで尚かつ大きな音量のしないギターを持つ持つ事が多い。
そして万が一盗まれても被害が最小に済むのと、大切な高価な愛器は別のところにしっかり保管している為。
ところが日本の場合は、ギター人口は多いが、子供が習う人口はピアノなどと比べて極端に少ない。
また楽器に対する価値観も違う。
それは沖縄の人達が生活に音楽が根ざし、三線(沖縄の三味線)が多くの家庭にあり、また奏する人が多いのとよく似ている。
決して特別な物ではなく、家庭用品の一つとしての認識が沖縄の人にあるのだと思う。
そういう背景が今日の日本の音楽シーンで有能な沖縄出身者が続けてデビューする要因になっているのだろう。
欧米特にスペインとアメリカではギター人口が多い。
そのため、楽器業者もしっかりしたサイズの小さいギターを作っている。
総じてギターのレベルが高い国ほど幼児のギター人口が多い。
そして子供の為のギターも質が高く、決して高価過ぎる事はない。
日本の場合あまりにその人数が少ないため、楽器業者も以前に比べて、量産型の日本産のギターはほとんど作っていない。
人件費の安い中国製が大半。
以前何度か楽器店で弾いたことがあるが、デザインは子供が好むようなしてあるが、肝心の音はおもちゃ程度の音質。
さらに最も肝心なチューニングが合わない物が大半だった。
多少サイズが小さいので音量の出ないのは受け入れられるが、音程が合わないのは楽器としては致命的欠陥商品。
レッスンで合奏をする際に、いくら合わしても正確に音をチューニング出来ない為、全体の音が汚くなり、不快な音が響き続ける。
これでは楽器として使い物にならない。
時折、このようなギターを購入してしまい、レッスンに来られる事がある。
気持ち悪いのでレッスンの初めからチューニングが合わすが、合わない。
結局時間がもったいないので音痴なギターの音に我慢しながらレッスンする事がある。
自分のギターが狂っているのか、それとも相手のギターなのか?
外れた音程の中で合奏をするのは辛い。
正直これは、ミスするよりも辛い。
恐ろしい事に、チューニング合わないのが普通になり、結局正しい音感が身に付かない状態に陥る。
予算の問題もあるが、正しく動作しない道具を使ってレッスンを受けても、正直音階は良くは成らないし、折角音楽のレッスンを受けても、音痴になってしまう。
大人の場合はある程度は仕方ないとしても、子供の時の音感は音楽をする上で 後々与える影響は
非常に大きい!
しっかりした環境でやった方が値打ちがある。
但し楽器販売店が教室も兼ねている場合、生徒を受け持つ講師が最初に生徒の身体や環境に応じて楽器を決める事はあまりない。
レッスン時間の都合でそのような余裕がないので仕方ない面もある。
また楽器店の経営する教室ではたとえおもちゃギターであっても、その楽器店から購入したのであれば、立場上言えないという辛い面もある。
そのためプライベートの教室で無いので、続けるならこれ以上そのギターで続けるのは今後悪影響を与えるとはっきり言えなかった事があった。
ところで鉄線のミニーギターではアメリカのアコースティック・ギターの老舗メーカーのマーチンやテイラーなどが販売しているが、さすが中国製とは別物だった。
そもそも中国製の格安ギターは家具職人が見よう見まねで作っているケースが多い。
だから見た目は家具職人だけに安い割りにはよく見える。
しかし所詮家具が専門。
しっかりしたギター職人ならば、ギター好きでギタリストを目指していた人も少なくない。
またもし弾けなかったら、入社や入門は許されないので、何年か習ってから再度試験を受けるのがギター職人の世界。
よって見栄えだけでなく、弾き心地や最も肝心な音程などはしっかり自らが弾いてチャックしている。
だからある程度弾ける大人やプロが弾いてもツアー中のホテル作曲用や旅先の携帯用として充分使える。
ベイビーと言われるだけあって大人が弾くには小さいが身体が小さい女性や子供には丁度良いサイズ。
キャンプや10人ぐらいのコーラスには充分音量がある。
他にも手作りのオーダーのミニギターもあるが、確かにすばらしい!
が高価なギターを買うぐらい値が張る。
身体が小さい人がしっかりしたギターが欲しい人には適したギターだと感じた。
特にスペイン製の物は仕上がりも美しく、音にも個性があり、上品ですばらしかった記憶がある。
せめて習うまではなんちゃってギターでもいいと思うが、習うときはしっかりしたミニギターを買い足すのが幼い子供さんが習う場合、懸命な選択だと思う。
おもちゃギターで遊ばせて、本人が習うと言えば、しっかりしたミニギターのメーカーや品番など、その子の身体と握力などを指導を受ける先生に相談するもの
一つの購入方法だと思う
鉄線とナイロン弦では音色がかなり違うので音楽のイメージもかなり異なる。
よって音色のイメージを強く持ったり、スタイルを考慮に入れないで購入すると後で練習が辛くなった時、つい逃げ口上をつくることになる。
指先の痛みはナイロン弦の方が弦が柔らかい分、痛みは若干少ない。
最初にしっかりした音感や音定を持っていたり、習い先で教育されているならば、自然と出来上がるが、そうでないとなかなか自分で気づくのは難しい。
例えば、バンドコンテストなどでまずバンドがリハーサルをする時点でそのバンドが上手いかどうかわかる事がある。
それはそれぞれのチューニングの準備の仕方。
はっきり言って下手のバンドほどチューニングを適当にする。
あるいはリハーサルになって、慌ててやり出す。
ところがバンドのメンバーが一斉にやり出すとチューニングメーターは音が混ざって判定しにくくなり曖昧になる。
ところが上手いバンドは1人1人が自分専用のチューニングマシーンをエフェクターに繋げて、混濁しないようにしている。
プロはこれは必須。
また演奏中でもメーターを確かめている風景を見ることがあると思う。
ギターやベースはピアノや鍵盤楽器のように専門の調律師がいるわけではない。
すべて自分でやらなければならない。
だからこれが自分でどんなときでもできないととても他人に聞かせられるようになるのはむつかしい。
子供のギター選びで最も肝心なのは身体に合っていること。
その楽器が正しくチューニングできるかが、最も押さえておかなければポイント。
これは、自宅で静かな環境でちゃんとしたチューナーで確認すれば問題ないが、楽器店は常にいろんな音が鳴っているため、チューナーに様々な音程が入力されるため誤動作しやすい。
もしくは、正しく反応せず、いい加減な反応をする。
例えば、メーターの針やLEDが落ち着かず、やたら触れているなど、こんな状態ではまともなチューニングやその楽器が正しい音程を持っているかわからない。
よほどの音感の持ち主ならば、問題はないが ギターの構造の音程が正しく作られているかを見抜くのは難しい。
普通は音感教育やしっかりしたチューニングマシーンを使って調べる。
ギターリペアーマンがギターやベースのピッチ調整の修理をする場合、しっかりしたチューナーで何回も見ながら調整修理する。
正確な音感を持つためには、ゆめゆめ1000円ぐらいのおまけのクリップ型は止めた方がいい。
少々値は張るが針式がお奨め。
針式はデジタル表示よ違い、針の振れ方がゆっくりで見やすい。
ゆっくり揺れるため、よりゆったり正確に合わすことができる。
こればっかりは使わないとわからないが、音感がいい人ほどその使い心地をわかっているので、クリップ型と使い分ける。
プロはこの使い分けをしっかりしている。
先日、今月からレッスンされる姉弟さんが来られた。
姉はピアノ経験もあり、譜面の基礎的な読み方は理解されている。
そしてブラスバンドに所属していたのでリズムに関しては心配はない。
というのもブラスバンドの打楽器の練習はまさに基礎練習のかたまりのようなトレーニングをする。
ドラムは華やかな面に目が行くが、実はバンドで使われる楽器の中で一番基礎練習の積み重ねが表に出る。
ギターなどの旋律を受け持つ楽器は旋律やステージアクションなどで、悪く言えばごまかせる。
しかしドラムは椅子に座って演奏する。
またメロディーも和音も受け持つわけではない。
ドラムの役割は如何にアンサンブルのリズムを安定させ、ダイナミクスをコントロールするかが本来の役割。
派手なスティックさばきは、ほんのたまに瞬間技として披露するから、格好良く見える。
また自分の技を目立とうとして何度もやるとバンドメンバーから嫌がられる。
とにかく、ドラムはリズムを安定させ、バンド全体のノリやボリュームをまとめる為には、基本的なテクニックがしっかりしている事が最も重要。
プロのドラマーでも優れたドラマーは基礎テクニックが本当にしっかりしている。
優秀なドラマーはプロになるまでに、ひたすらメトロノームに合わせて、ひたすら延々と練習する。
だから、曲を聴くと今メトロノームのどれぐらいのテンポが聞いただけでわかる。
またメトロノームに合わすだけでなく、メトロノームより少しずつ遅くしたり、早くしたり、そしてまた元のテンポに戻すことも自由自在にできる。
いわゆるタイム感と呼ばれる感覚だが、この才能が本当にすばらしい!
生まれ持ったリズム感もあるが、タイム感は普段の基礎練習の賜物。
姉は基礎練習とは何か、また基礎練習の仕方をブラスバンドで理解していると思うので、ああだこうだ言わなくてもわかっていると思うので期待している。
ギター初心者特に女性の場合、弦を抑える指先が爪よりも後ろになっているので、しっかり楽に抑えるのが難しい。
しかしこれは多少痛くても、繰り返し練習することで解消される。
弟さんははすごくまじめで、素直。
音楽経験もまったくないが、まだ中学なので時間はたっぷりある。
しっかり地道な練習を重ねれば、性格も素直でまじめなので必ず上手になる。、
実際プロのバンドマンで中学生からギターを弾き始めた人はいっぱいいる。
高校生になってから始めてギターを弾きはじめた人も多くいる。
自分の経験から上達するタイプには二通りある。
レッスンの最初から生まれ持った才能と並はずれた集中力を持ち、指先がとても器用なタイプ。
いわゆる天才肌。
一方、最初はそれほど音楽的才能は感じられないが、物事の理解力があり、頭の回転も早い。
理論的な理解力が良い
そして集中力があり、なおかつ反復練習に耐えられるタイプ。
また。自分は生まれ持った才能はないと自覚しているが、そのコンプレックスが良い意味でバネになって練習するときはながら練習ではなく、何度も繰り返し反復練習をする。
この手のタイプは最初は目立たないがいずれ頭角を表してくる。
弟さんは後者のタイプだが、性格がすごく素直で、礼儀正しい。
この素直で、礼儀正しいというのが意外とポイント!
ただ、言われたことしかしないではない。
これが勘違いされるが要は頭が柔軟で、向上心が強い。
という意味で素直にアドバイスを聞き、それを自分なりにかみ砕いて、反復練習するという意味。
これから、二人がどんな風に上達し、音楽性を広げてくれるか、楽しみだ!
今日のレッスンで、この夏休みが高校生活の中でギターに集中できる最後の夏休みと言うことで普段とは違うカリュクラムをしている。
それは早弾きに特化集中したカリキュラムで、クラブやバンド仲間ではいわゆる玄人好みするテクニックではなく、誰でもがわかる早弾きが、どれだけ出来るかがギターが弾ける目安になっているらしく、とにかく今は早弾きができるようになりたいと言っていたので、普段している様々な音楽に対応できるテクニックを身につけるのではないカリキュラムをすることにした。
早弾きと言っても、ピンキリあってそれこそいくつかのテクニックをたくさん組み合わせた超絶テクニックを完璧に弾きこなすものから、ひたすら早く弾く、それこそ一小節にいくつ音符を詰め込められるかまで千差万別。
プロの目からみれば、本当に難しいのは早弾きだけでないのは重々承知であえて、とにかく物理的で単音を如何に正確にドライブをかけて早く弾くかに特化したトレーニングはある。
プログレッシブロックのキング¥・クレムゾンのリーダーであり、ギタリストのロバート・フィリップはとにかく物理的なテクニックjを徹底的にトレーニングしたらしく、彼のフレーズの難解なフレーズはそのフィンガートレーニングの賜物と言える。
また彼が指導している音楽学校では、夏休みなどに集中トレーニングとして、人里離れたところでキャンプしてひたすら物理的にテクニックを徹底的にトレーニングすると聞いたことがある。
そのため、彼のトップクラス弟子達はとにかくそ物理的なテクニックがずば抜けている。
おおよそ、ロックギターやジャズギターのリードソロはほとんど弾けると言うぐらい何でも完璧に、それもものすごい速さで弾ける。
ただ。、それが好きかどうかは個人の好み。
好みと良い悪いの選別は違う。
良い悪いの選別を行うと悪いと感じたものは、受け付けなくなるし、また何でも吸収していやる!
というハングリー精神を育たない。
また表現の幅も狭くなる。
特に商業音楽ではオリジナルという点に重きを置くので、演奏家と作曲家が専業体制になっているクラシックとはその価値の重さの置き所が違う。
よって商業音楽の場合、演奏の完成度よりも個性や表現の幅広さ、ユニークな点、そして大衆の聞きやすさも必要になる。
大衆は飽きやすい、だから常に変化できる対応力や先を見るしたたかさも大切になる。
優れた商業音楽のアーティストは常に大衆よりも半歩だけ先を行く。
その半歩だけ先を行く感性は特に必要だ。
運も有るが、運を掴んだ後は、それを逃さないために、どん欲に何でも吸収するハングリーさ特に需要。
それは一流の商業音楽のアーティストは若いときから持ち合わせている。
その感覚は決して急には身に付かない。
それこそ、持って生まれた特技というか嗅覚が必要になる。
そしてその嗅覚は多くの素晴らしい音楽や芸術に触れることに磨かれ、洗練されていく。
十代のギターキッズの人には、この感覚を身につけるには時間がかかるが、それだけにどれだけそのことに早く気がつくかが、二十代に成ってからの分かれ目になる。
早弾きに特化したカリキュラムを必死にがんばっているI君がその成果をこの夏休み以降に実を結び、気がつくことを祈っている。
早弾きをするためのトレーニングは、スポーツで言うところの筋トレや走り込みに似ている。
特に数秒を競うスポーツのトレーニングと似たような普段のトレーニングの辛さがある。
しかし、十代はそれができる。
それができる体力がある。
体力が有る間に限界に日々挑戦することはすごく大切で、10代だからこそできる特権でもある。
そして、20代はその鍛えられた技術に、感性をプラスさせるトレーニングを積むのが、ある意味で上達の王道。
初心者のギターの人で、特にアコースティック・ギターを買って間もない人が好きな曲を弾こうとして、買った楽譜の掲載されているコードを見て、その難しさに挫折したり、まともならなくて結局その曲を諦めるケースが良くある。
それは当然で最近の曲は昔のフォークブームの頃に使っていたコードとは数段難しいコードを使っており、初心者が弾けるようなコード使っているケースはほとんど無いと言っても語弊はないだろう。
最近の商業音楽の風潮として、ヒットするためにメロディーは出来る限り簡単にして、誰でも歌えるように、また覚えやすいメロディーにする傾向がある。
この理由として一つにはカラオケで数多く歌ってもらえる狙いがある。
作曲をするとその曲が1回使われる毎に作曲者にその印税が入る著作権制度がある為。
しかしその代償として、音域を制限し、覚えやすく歌いやすくするため、単調になりやすい。
これを補うために編曲者は元の曲に対してコードやリズム、アレンジに工夫を凝らす。
昔のフォークブームのギター・コードはギターブームと共に、できるだけ多くの人がギターを持ってその曲を弾き語りできるように作られる傾向があった。
よって初心者がまったく手に負えないコードやコード進行などはわざと避けていた節があった。
その代わり旋律はシンプルでも、歌のハーモニーに凝ったり、独特の節回しを付けたり、歌詞に深い意味をもらせるなど、現代の商業音楽とは重きを置いている所が明らかに違う。
例えばフォークブームの頃のボーカルを担当する人は、3人いれば、3人がそれぞれメインボーカルとは異なる音程で歌ったり、さらに高度なハーモニーになると3人が異なる旋律を歌ったりする。
結果的により複雑なハーモニーを紡ぎ出すことになる。
例えばロックで言えば、ビートルズなどがその先駆けであり、演奏は今のロックよりも簡単だが、ボーカル・ハーモニーが複雑でメイン・ボーカルは勿論のこと、サイドボーカルを取る人も全員がリードボーカルが取れるほど歌唱力もあり、音感も素晴らしい。
典型的な例はビートルズの曲。
彼らの楽曲は演奏はシンプルだが、ボーカルを担当する人全てが歌唱力と音感が無いとあの雰囲気は出てこない。
バンドコピーなどで前期のビートルズの演奏は出来るが、あのハーモニーを再現できるコピーバンドは滅多に見あたらなかった。
日本の歌謡曲では高度なボーカルハーモニーを駆使した曲は洋楽と比べて非常にすくなく。
大抵はソロ歌手がそのテクニックを使って表現することが多い。
もしくは多くの人数で歌うが、ほとんど同じ音程で同じメロディを歌うユニゾンスタイルなので、数がいても実質は1人で歌うのと機能的には変わらない。
大所帯になればなるほど、個人のブレが大きくなり、全体のハーモニーを揃えるのは至難の業。
少ない人数でも1人1人の音程がよりはっきりわかるのでさらに難しくなる。
またそれだけ歌の上手い人ばかりを数を揃えるのはマネージメント的に大変になる。
初心者が人数の多いグループの曲やリズムにポイントが置かれた曲を弾く場合、そのリズムを弾くにはコードストロークが高度になる。
また旋律がシンプルでもアレンジに比重が置かれた曲はコード進行や使っているコードは難しく、初心者に手に負えないコードを使っているケースが多々ある。
よって挫折しないためには、原曲のリズムとかけ離れるが、出来る範囲でリズムを単調にする。
もしくは響きは変わってしまうが、コードを簡略化して練習すると響きは変わるが、結局は挫折して諦める事に陥る成らないためには仕方がない。
しかしそれでも無理な場合があるが、そうならない為に選曲するときにはバンド編制や個々の実力かよく考えながら選曲するようにするのが肝心。
バンドコピーをする場合、どうしてもリードボーカルやリードギターに目が行きがちだが、意外と需要なのはドラムとベースのリズム隊。
大体アマチュアバンドで優れたバンドほどリズム隊が素晴らしい!
リズム隊が素晴らしいとリズムが安定し、引き締まる為、メロディーがシンプルで、派手な事をしなくてもとても聞きやすく。
リードギターも簡単に弾いても引き立って聞こえる。
勿論リードボーカルも全体の音量をコントロールを担当するリズム隊が上手くバンド全体の音量を引っ張る為に、声を張り上げる事無く、歌いやすく結果的に上手に聞こえる。
以外だが、選曲にはメロディーの好きずきもあるが、その曲でどんなことをしているか?またそれを自分のバンドのリズム隊がしっかり弾けるか見極めてから選曲すると上手くいく。
実際バンドコンテストでもプロに成るようなバンドのリズム隊はしっかりしているし、プロの目から見ても将来性を感じる。
これはプロになれば、リードボーカルはボイストレーナーがしっかりトレーニングするため心配は無い。
勿論リード楽器もトレーニングを受ける。
しかしリズム隊はそう簡単には良くならない為。
アマチュアがロックグループをコピーする場合、ドラムのレベルをしっかり見抜いていないといくらボーカルやギター、鍵盤が上手くても、なかなかバンドしてまとまらない。
もしくはタイトさに欠けたり、単調になったりする。
高校生がバンドコピーする場合、コピーするドラマーの経歴やどんな音楽を好んでいるか?と調べてから選曲するとこのような壁にぶち当たる事は少しでも避けられると思う。
学生がバンドを組む場合、楽しむレベルなら構わないが、プロを目指すとなればまず、ドラムの上手い、基礎テクニックがしっかりしている人をまず選ぶこと。
次にベース、そしてボーカル、ボーカルは今はボイストレーニングをしているスクールでみっちりトレーニングを受ければかなり上達する。
ましてや声質に個性があれば、飛躍的に上達する可能性がある。
最後にギター、ギターは正直、いくらでもいるし、少々上手いではバンド全体のレベルは上がらない。
それよりも、リズム隊がしっかりしていて、リズムをしっかり弾ける人の方が遙かに聞こえは良い。
ましたやリードギターとなるとプロから見てもかなり上手くないとバンド全体のレベルは上がらない。
酷な事を言うと足を引っ張ることもある。
とにかく、 バンド全体のレベルを上げるには、ドラムがしっかりしていれば、他の人がすごく上手くなくても2ランクぐらいはアップする。
ましてやベースも上手いとなれば、3ランクぐらいは簡単にアップする。
女子のバンドでチャット・モンチーのライブを最初に見たときはびっくりした。
女子のバンドは男子のバンドに比べて、リズム隊が弱いというのがロックでは定説のように言われていたが、そんな偏見を吹っ飛ばすぐらい、強力だった。
とにかく、全国でも有名なブラスバンドのパーカッションを担当していたのをスカウトされてドラムを始めたというドラマーのなんとパワフルで正確無比な事。
ベースも最初はリードギターを習っていて、リードギターのパートをベースで弾いていたというベーシスト。
やわな男子バンドよりも遙かに強力で安定したのが衝撃で、女子でもすごいリズム隊がいるバンドが出来てきたなあ!
という記憶は今でも鮮烈に残っている。
プロの世界でも、真剣にプロを目指すバンドはとにかく評判になっているドラマーを如何に自分のバンドにスカウトするかが成功の鍵の一つでもある。
イギリス伝説のバンド:ヤードバーズで活躍していたジェフ・ベックとジミー・ペイジ。
二人のスーパーギタリストが脱退して、それぞれがスーパーバンドを作ろうとメンバーをスカウトしていた。
とにかくすごいドラマーがいるという評判を聞き、わざわざベックはその演奏を聞きに行き、即彼をスカウトし、自分のバンドに入るように説得していた。
そこへ、また別の情報からジミー・ペイジも噂を聞きつけて、彼の演奏を聴きに行き、即座にバンドのメンバーになってくれるように説得。
結局、彼はレッド・ツェペリンに加入。
それがロック界の至宝とされたジョンボーナム。
ツェッペリンも彼がいたからこそ、あのサウンドが生まれたとして、彼が亡くなってからはツェッペリンは一端終わったとも語っていた。
またベックはボーナムがツェッペリンに加わった事を後で知り、ページが横取りしたとして、かなり険悪になったとも言われていた。
以前から独学でギターを弾かれていたが、
きっちり基礎から学ぼうと昨年の秋から来られたTさん。
勿論音楽は大好きで、独学でギターは練習されていた。
しかし独学では限界を感じこちらの門を叩いていただいた。
電子オルガンも幼い頃に習われて、音楽の基礎もできていたので、こちらがちょっとしたヒントを与えると直ぐに理解され、みるみるうちに上達された。
音楽をする上で最も大切な歌心をしっかり持っておられるので、得てして技術だけが先行しがちになるのを、歌も上手いし音感も良いので、ただ弾くだけでなく歌心がすごく感じられるのもすばらしい。
性格はすごく明るく、あまり自宅練習もできていないと謙遜して言われるが、そんな風にはまったく感じられない。
堅実に上達されているので、近々録音して現時点での完成度を残しておくのも、刺激になるよと話したところ、
ちょっと恥ずかしがっておられたが、自分の刺激になるのでやってみたいと了解を得られた。
Tさんもそうだが、上達する人の共通項として基礎的な事を焦らず着実におさらいをされている事。
そしてこれは人によるが、音感、特にフレーズ感が良いこと。
さらに自分の弾く音を耳を澄ましながら、きちんと聴きながらゆっくり丁寧に練習している事。
以上の
この3点のポイントをしっかり押さえ、決して焦らず、着実に反復練習されている人は、
確実に上達する。
選曲として、これまで練習した曲の中でチャレンジしてみたい曲を選ぶ事。
また
、全くスタイルの違う曲にチャレンジをすることは、自分の音楽性を広げるのに今後すごく役立つと話したところ。
一曲はルネサンスの音楽。
これはルネサンス時代に使われていた琵琶と同じルーツをい持つリュートという楽器で弾かれていた曲を選んだ。
そしてもう一曲はソロギターとしても、アコースティック楽器で弾いて、クールでカッコ良い曲と言うことで、ブルースを選ぶ。
普段ロックも好きなので、ロックの曲も良いのだが、ギターソロでバンド演奏を弾くのはかなりのテクニックがいるので、今後の課題にひとまずおくことにした。
それでロックやジャズの根っこにあるブルースを弾くことはあらゆる黒人音楽にも通じるので基本のブルース進行を持つスタイルの曲を弾くことを提案。
本人もチャレンジしてみたいとブルースを弾くことに決まった。
ブルースは一見物理的には難しく見えないが、その微妙なニュアンスやリズム、ノリを表現するのはたいへん難しい。
要するに普段使わないすごくの訛りの言葉と口調やアクセントで会話するようなもの。
普段ブルースを聴いたことがない人には、楽譜に書いてあることを弾けば、それなりに聞こえる。
しかしブルースの曲やよく聞いているいる人が聞けば、上っ面だけしかさらってないのはすぐにわかる。
要するに関西弁で書いてある台本を標準語話すようなもので、聞いてきてすごく居心地が悪いのだ。
Tさんはどんな音楽もどん欲に吸収しようとする姿勢があるので、抑えるべきポイントはマスターされると思う。
基本のブルースのソロギターを楽譜無しでもマスターすれば、セッションをするときにすごく役に立つ。
それだけにTさんには弾けるだけでなく、暗譜で弾くこととリズムの取り方をレッスンで細かく指導している。
ブルースのアコースティック・ソロギターを弾くのは決して簡単ではない。
ましてやそれを女性が弾くとなるとかなり難しいのは、ブルースの世界では通説になっている。
それだけに弾けるとすごくクールでカッコイイ!
そしてブルースだけでなく、全く美意識の違うルネサンスの曲の二曲を弾くことは、
ヨーロッパとアメリカの黒人の美意識の根底にあるものを学ぶ事になるいので得られるものはたいへん大きい。
ぜひTさんにはがんばってほしい!。
その譜面にできない微妙なノリを捕まれるのが早い。
いずれブルースのソロギターをアンサンブルができるようになると思う。
来られた頃はタブ譜中心で練習されていた為、
読譜が苦手と言われていたが、
地道に読譜の練習をした甲斐もあり、
今日、始めて初見の練習をしたが、かなり読めるようになられているのには正直驚いた。
内心は安堵と共に喜びに感激(^o^)。
Yさんの努力は勿論だが、地道にやってきた甲斐があったとYさんと共に喜んだ今日のレッスンだった。
ヂュオの曲もリズムがしっかりしておられるので、いっしょに弾いていてもこちらも気分が良い。
アコギなので、いずれブルーグラスの曲をアンサンブル出来る日を楽しみにしている。
焦らず、日々の地道な練習する事の大切さをYさんを見ていると痛感する。
先日、ライブなどで一ヶ月ほどレッスンでできなかったYさん。
ライブは上手くいったらしく一安心。
ただパーマネントグループではなく、選曲や練習回数などで気になる要素は無くはないらしい。
これまで、ビジュアル系ロック系の演奏や曲を中心にしていた反動なのか?
グループでの限界を感じたのか?
とりあえず前回のレッスンで自分が使っているアコギを弾いてもらい、その張力の違いを感じ、またソロギターもいずれ弾きたいという事なので指弾きがどれぐらい出来そうなのか少し弾いてもらい、弦の違いから来る指の痛みに耐えられるか確認してもらった。
確かにエレキギターとはかなり違い、弦を押さえるために筋力の強さや指先の痛みはかなりあったようだ。
でも、リズム感に良いし、ピアノを習っていたので指先も器用なので痛みさえしばらく我慢すれば、きっと上手になると感じた。
本人も、エレキギターではなくて、アコースティック系の綺麗な曲を弾きたいという気持ちもあるので、練習すれば必ず上手になると思う。
エレキギターをアコースティック・ギターでは弦の張力が全く違うため、エレキでは楽に弾けていたのがアコギではまともに鳴らないという事はよくある。
まあ、アコギに張る弦の太さをエレキに近いかなり細い弦を張れば、張力の問題は解決されるが、今度はギター側で問題が起こる。
通常アコギは張りの強いライトゲージを基準に作られている為、エレキに張るような細いゲージを張るとネックが逆ぞりする可能性がある。
逆ぞりするとびびり音がしたり、詰まったような音になり、音の伸びが無くなったり、最悪音が合わなくなる事もある。
高級ギターの場合、ネックがしっかりしているのでネックの反りが出来る限り起こらないようにかなり固い木が使われている為、ひどい反りは起こりにくいが、安価なアコギだと充分な硬さのある木が使われておらず、張力が変わるとそれに伴ってネックがねじれたりする。
高級ギターでも弦の太さを大きく変えるのはギターの状態や音色、正確な音程を維持するのに良くない。
ところで、先日新しいエレキギターを買ったばかりなのでその上また新しいアコギを購入するのは無理があるため、元プロドラマーでパーカッショニストであったおじさんが使っていたアコギがあるらしく、それが使えるか次回のレッスンに持って来てもらうことにした。
昔のアコギ、特に日本製は質も良く、もし状態が良ければリペアーすれば、今販売されている中国製よりも遙かに良い。
今まで、何度か生徒さんが持って来られた古いギターを見てきたが、日本製のアコギはリペアーすれば見違える程、鳴るのに驚いたことがある。
さあ、どんなギターなのか次回のレッスンが楽しみだ!
前回のレッスンで左手の力みから来るフォームの崩れ、及びそれに伴って指弦のゆるみなどが音が歪む原因になっていたことに自分自身で気づかれたWさん。
今回のレッスンで弛緩することの大切さはギターに限らず、全ての肉体運動で必要な共通項だと再度他のスポーツ特に中国憲法などに共通することを実感したと話されていた。
確かに太極拳など連続技を主体にした中国憲法は脱力した姿勢で構える事が多い。
その点で空手などの一撃必殺の技を磨く傾向とは多少異なる気がする。
空手は足蹴りを除いて、上半身の突きに関しては一見直線的な動きをしているように見える。
手に関してはそう見えるが、腰に関しては回転運動によるひねりの動きをバネにした動きを伴っている。
太極拳は円運動を中心にした動きが多く、それは技を技を連続jして出すには垂直に動いては戻すまでの時間が掛かる為、
これも左右交互に打てば連続技が出せるので一概には言えないが、あくまでも腕一本で連続動作をする場合は、回転運動の方が物理的にも力学的にも同じパワーで早く動くのは道理にかなっている。
そして、その円運動にさらに鞭をしならせるような動きを加えることでさらに柔軟な動きが可能になる。
腕一本で早く連続運動をする場合、引き戻す力が要るため、パワーが必要になる。
回転運動は遠心力を使えば、その惰性で必要なパワーは直線運動よりも少なくて済む。
話しが脱線したが、必要以上の力はそれが何かを破壊するために利用するなら別だが、
少なくともギターを弾く動作においては、指弦して弾いて鳴る事さえ出来ていればそれ以上の握力もいらない。
指弦以上に力が入っていると次の指の動きの準備が遅れる。
遅れる当然音が鳴らなかったり、びびり音やリズムが崩れる。
ギター初心者の人はギターの音が綺麗に鳴らないことでイライラすること多いが、それを自分の握力の無さや、手の大きさのせいにしがち。
ギターの場合、フレット上の押さえる位置さえずれなければ
、それほど力は要らない。
子供の力で鳴るような位置がある。
その位置に常に指が言ってないので、鳴らそうとして力んで力が入ってしまいフォークが崩れる。
フォームが崩れると、指弦する位置が微妙にずれる。
フレットの上に乗っかるとビビってしまい、フレットから遠く離れた位置を押さえてしまうとよほどの力で押さえない限りまともな音は出ない。
必要なのは指の間を広げる筋力が最も必要で、握力はあるに越したことは無いが、指をより広げてそれを維持する筋力。
右手が順手の人は右手に関してはあるが、弦を押さえる左手はそれに比べて筋力も日常の生活の中で鍛えられる事はほとんど無い。
うがった見方をすれば、左利きの人が右手用のギターを持てば指弦に関しては楽なはず。
ただ、左手の指先が右手ほど器用に動くとなれば、難しいのでそれも問題が出てくる可能性はある。
となればやはり左手の指を広げる訓練をするしかない。
ギターを際に、コードを綺麗にならせる人やミスが少ない人は手の大きさに関係なく指の間が広がる。
そして弦を押さえる時に人差し指から小指まで指の間がくっついていない。
指の間を広げるには指の関節と手の甲の筋肉を鍛える事が必要だ。
だから握力系のようなマシーンを使ったところで押さえる力は増すがそれにそれ以上に指を広げる力はそれほど付かない。
特に指の付け根の関節kら次の関節にかけて固い人はなかなか広がらない。
これにはまず指の関節を柔らかくする必要がある。
お相撲さんが入門時にやらされることの一つにまた割りという内股の関節を柔らかくするために、兄弟子に背中を押さえられ顔を床に付けられるようになるまで押さえつけられるらしいが、これには大抵の新入り弟子達はあまりの痛さに悲鳴を上げるらしい。
しかし毎日しているうちに次第に関節が柔らかくなり、それと共に内股の筋肉も柔軟になり伸びてやがて付くようになるらしい。
それと同じような事が広げる訓練をしているとやがて指の間は広がるようになる。
但し、小指と薬指の間はそもそも神経が一つの動きをするため、、それを独立して動かせる動きが日常に無いため、新にそういう神経を作らないといけない。
まさに神経が壊れたところを再度動かせるようにするためのリハビリと同じようなことをしないといけない。
これはかなり長期の時間とストレスがかかる。
しかし根気よく繰り返すことでやがて脳にそういう指令をする命令系統が出来上がり、それに伴って必要な部位の筋肉と神経系統も出来上がってくる。
今回はこういう説明をしながらwさんとまるでリハビリのお手伝いをするかのごとく、その方法を繰り返し訓練した。
レッスンの終わりにはなんだか左手が大きくなった気がすると言ってられた。
実際は大きくはなっていないのだが、指が少し広がるようになった分だけ大きくなった気がする。
これはとても大事なことで、脳神経に新たな指令系統を作るには脳が褒美をもらったような気分にさせる必要がある。
この場合、大きくなったような気分がそれに値する。
しかしこれを続けている間に少しずつではあるが、手は以前に比べて多少大きく、広がる分だけ大きな範囲に指先が届くようになる。
帰り際、これですね!これですね!
とうなずくように言われていたので、そうです!
と返事をしながらお互い帰路に付くことにした。
ローズタウン教室に来られてから2年近くになるTさん。
エレクトーンの経験があり、読譜などの音楽的基礎力もありギターも独学で練習されていたが、独学では限界を感じられてレッスンに来られた。
最初の頃のレッスンは独学で陥るフォームの癖の修正などを中心にしたレッスンをしていた。
本来、音楽的な感も良く、練習も丁寧にじっくりされていたので、修正するにもそれほど時間も掛からなかった。
フォームも安定し、指の力も付いてからはどんどん上達され、つい最近ライブに出演される話しをされた。
ライブは誘われていたそうだが、まだまだ早いと遠慮されていたが、主催者から経験を重ねないといつまでも出られないと言われ、承諾された。
それで先日のレッスンで選曲の話しをしていると、そのうちの一曲にスティングの『見つめていたい』 をバンドアレンジではではなく、アコギと歌だけの弾き語りバージョンでやるつもりだと言われた。
音域とあの印象的なリフを効果的に鳴らすためにカポを付けて演奏する事にされた。
しかし、サビの部分でどうしてもハイポジションでのバレーコードが連続する箇所がある。
そこで綺麗に鳴らないのでなんとかする方法が無いかと聞かれ、彼女の持つ綺麗なハイトーンを活かすためにフルコードではなく、バレーコードを使わないオープンコードに変更。
これ
なら、鳴らすためのストレスも軽減され、音数もなるべく少なくする事によって無理することなく、より彼女の綺麗なハイトーンを活かすことができる。
そして彼女にとって弾きやすい演奏方法をあれこれ提示しながら試した。
ようやくこれなら歌うのにストレスにならない演奏方法が見つかり、それで本番はやろうと言うことになった。
アマチュアの歌の弾き語りのライブでは、ピックによるストローク演奏が多い。
確かにコード・ストロークの方が音量も出るし、迫力も出る。
半面ギターだけのコードストローク演奏では単調になりやすく、一曲の中でのダイナミクスの幅が狭くなる。
バンド演奏なら上手いドラマーとベーシストがいれば、迫力とグルーブ感、ダイナミズムを上手くコントロールしてくれる為、楽曲の単調さは目立たなくなる。
しかし、弾き語りではギターだけでカバーしなくてはいけないため、ストロークだけではダイナミズムに限界がある。
ただパーカッシブな演奏方法によってグルーブ感は補える。
またベースラインはベース・ラン・テクニックをマスターしていれば、コードを鳴らしながら同時にベースラインも弾くのでベーシストの役割はある程度カバーできる。
しかし、ベース・ランをやりながら歌うのは初心者にとって至難の業。
彼女は以前から自分が弾き語りをするなら、コードストロークだけのスタイルは出来る限り避けたいと言っていた。
また、その方が彼女の柔らかい綺麗なハイトーンが活きると感じていたので、ぜひそのスタイルを自分のスタイルとして、歌だけでなく彼女のギタースタイルと一体になった音楽を表現したいとの希望も意見が一致した。
今回、彼女が願っていたスタイルでライブをする事になり、すごく楽しみ!
(^。^)
サッカーでも自分たちのスタイルという言葉をよく聞いたが、自分のスタイルというのは意外と難しい。
それは自分が表現したいスタイルに対して、即応したテクニックやアイディアを上手くブレンド出来るかによる。
またそれは表現したいことに対して、より地道な練習を積んでいないと難しい。
でも彼女ならできると思う。
今日は前回から伴奏法についてのレッスンをする。
アコギでは積極的な意味合いでカポタストを使うことがある。
カポタストというと初心者がバレーコードが上手に弾けないとか綺麗に鳴らない、もしくは初心者にとってかなり難しいバレーコードが多用されている曲を少しでもその困難さを軽減するために使われるがよくある。
しかし、そういうい消極的な使い方ではなく、カポタストを使うことでコードの構成音の配置を変えることで新たな響きやサウンドキャラクターに変化をもたらし、楽曲全体にあらたなニュアンスを付け加える為につかうというやりかた。
勿論、初心者にとってより楽に弾けて、尚かつ効果的な伴奏を創る事がもっとも理想的。
なにも歌本に記譜されている難しいコードフォームを使いながら、不安定な伴奏をするよりも効果的だ。
難しいコードにチャレンジすることでテクニックを上げる方法も良いが、それよりもアンサンブルや伴奏をする場合、安定した演奏とメインの人をより効果的に、尚かつ全体のサウンドに個性と安定性を与えることの方が最も大切。
単に物理的なテクニックを上げるなら、短いセンテンスで様々な伴奏パターンやコードチェンジのエキササイズを積んだ方が遙かにテクニックは上がる。
それは、商業音楽ではジャズなどのコードのコードチェンジを多用している曲は別として、ポップスやロック、フォークでは楽曲全体で使われているコードが連続jして高度なテクニックが必要なコード・フォームやコード・チェンジがずっと連続していることは稀。
せいぜい全体の3割ぐらい。
箇所にしても2割ぐらいのはず。
もし3割以上が練習しても上手に弾けない曲であれば、それはもとより選曲ミス。
さらには半分以上が弾くのが難しいコードが使われているとなると明らかなミスだし、時間の浪費。
決して練習を繰り返しても、それほど実力は付かない。
むしろ妥協しながら曖昧な完成度で次々と先を弾くような練習していると、しまいにはどれを弾いてもこれぐらいはできあがりという感覚が染みついて、どの曲を弾いても完成度が低い、もしくは曖昧な箇所がいつもついて回る演奏癖が付いてしまう。
勿論チャレンジする事を否定している訳ではない。
しかし、どうせチャレンジするなら、確実に、しっかり骨身になるような練習を積んだ方が、結局孤立的な、時間を有効に使った練習になる。
また完成度をあげ習慣も付く。
上手くなる人の共通項の一つに確実に一歩一歩完成度が高い演奏になるという特徴がある。
ギターに限らず、意見単純なことでもそれを積み重ねて、繰り返し練習し、自他共に誰もが認めるような安定感と自信を付ける方がその人の底力をあげる。
一昔、アコギを弾くのに、カポタストを使うことはコードが上手く弾けない人、もしくはバレーコードが下手な人のイメージがあった。
しかし、最近は偏見はかなり無くなりむしろより自分の音楽性や豊かなサウンドキャラクターを持つために使っているプロのアコギ・
ギタリストをよく見かける。
さらにより個性を得るため、通常は6本の弦を全て押さえるタイプのカポタストを使うことが一般的だが、低い方の6弦から4弦までしか弦に当たらないようなカポタストが使われ光景もよく見る、
特にプロのアコギのソロ・ギタリストで、変則チューニングを使う人の間ではそれが顕著になる。
どうしてアコギの場合はカポタストよく使うか?
積極的な意味では、コードをフォームを変えることでコードの響きを変えたい時。
またコードフォームには、たとえ実音が同じコードの機能を持っていても、コードをフォームを変えることで響き方が変わる。
さらにはカポタストをつかうことで、音域全体が高域に移動するために、アコギはよりキラキラした華やかな響きになる。
この華やかなキラキラした響きを得たいときにカポタストを使うことで楽曲全体により煌びやかさを与えてくれる。
アコギ台で演奏するとき、同じコードフォームを弾くよりも、それぞれが異なるコードフォームで演奏するとよりサウンドが豊かになり、バリエーションが増える。
カポタストを使うとカポを付けるフレットから下の音は使えなくなる。
音域が下がると落ち着いた雰囲気を与えるが、華やかさは希薄になる。
半面、音域一全体を上げると、アコギの場合はより華やかな音になる。
こうようなアコギの特徴を上手に利用するのにカポタストは非常に有効な小道具になる。
アコギとクラシックギターの大きな違いは、アコギでは1弦2弦が鉄線が使われ、クラシックギターではナイロン弦が使われる。
一般的にスティール弦は華やかで音が伸びる。
ナイロン弦はしっとりした甘くて太い音がある。
特にアコギの1.2弦は3弦から6弦までのような巻き弦ではなく、裸弦(プレーン・ストリング)であるためkのような音色の特徴を持ち、特に1、2弦の開放弦を使ったコードはこの特徴をより活かしたコードトーンになる。
音響的には高次倍音が増える為、同じ音程でもアコギの方が高く感じる。
カポタストを使って、よりこの特徴を活かすために1,2弦の開放弦を使ったコード・フォームを使えるようにする。
これがアコギでは積極的にカポタストを使う大きな理由の一つ。
勿論他人の伴奏をする場合、人それそれ音域が変わるために、その場で歌い手が歌いやすいキーに変える必要に迫れられる。
またこれができないといくら曲が上手に弾けても。プロの間では通用しない。
アコギのカポタストはクラシックなゴムで押さえるタイプから最近販売されている、レバーで簡単に装着できるタイプまである。
それぞれ長所短所があるが、見過ごしてはいけないのは自分が装着したいギターのネックの形状にピッタリあうかどうかしっかり確認してから購入しないと、びびり音がしたり、音程が不安定になる。
自分のアコギのネックの形状をしっかり確認して、ネックのフレットボードがフラットなタイプ(平らなタイプ)かラウンドタイプかじっくり見てから購入する事が大切。
異なるタイプのギターを二本以上持っているとほんのわずかな差でもわかるが、一台しか持っていないと比べる対象が無いためにわかりにくい。
どうしてもわからなければ、楽器店に直接装着したいギターを持って行って、実際いくつかと装着して、ちゃんと合っているか確かめのが確実。
ネットなど安いという理由でちゃんと下調べ無しに購入するとはずれを購入するはめになるので、始めてカポを買う人くれぐれも注意しましょう。
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カポタストをどのように使うのか?
と生徒さんに尋ねられる事があるが、初心者の場合、多くはバレーコードからの負担を軽減するのがまず第一の理由になる。
エレキギターの場合はそもそも弦高も低く、細い弦を張っているとテンションも緩いので、カポタストを装着するとさらに弦高が低くなる。
その為、ビビり音がしたり、弦によってはフレットに触れたり、極端に近くなることで、音の伸びが無くなり、コードのバランスが崩れたりする。
ましてや、バレーコードを抑える負担を軽減するために弦高を下げている意味が無くなる。
よってソリッドタイプのエレキギターに装着する場合、カポタストを装着しても音がビビらないように、予め弦高を上げておかないといけない。
しかし、指弦を軽減するメリットは無くなるがそれは仕方がない。
ソリッドタイプのエレキギターにカポタストを装着するギタリストにローリング・ストーンズのキース・リチャードが有名だが、彼の場合リズム・ギターを担当する事が多く、リード・ギタリストはロン・ウッドが担当する事が多くデメリットはさほどないと思う。
生徒さんが所属している軽音楽部のバンドでディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターを弾く予定だと聞く。
スモーク・オン・ザ・ウォーターと言えば、今やロック・ギターのある種の古典。
この曲の印象的なリフはエレキギターを弾く人以外にも人気があり、CMで使われていた事もあって、冒頭の旋律を聴けば、どこかで聴いたことがあるという程有名なロックの名曲。
またギタリスト以外でも、普段ハードロックは聞かないピアノ担当の人もこの曲のイントロのリフはもし、自分がエレキギターが弾けるなら、弾いてみたいと思わせてしまうらしい。
面白いのは、ピアノでも弾こうと思えば簡単に弾けるようなシンプルな旋律だが、あくまでもエレキギター、それもグリーンな音ではなく、歪んだあのディストーションの音で弾いてみたいらしい。
まあ、それほどこの曲のリフはロック・ギターのみならず、ロックテイストに溢れた、凄く魅力的でインパクトがあるリフという事いうこと。
リフ作りと言えば、80年代のブリティッシュ・ハードロックの中で、西の横綱がディープ・パープルとすると東の横綱はレッド・ツッペリンだろう。
レッド・ツッペリンのギタリストで作曲も担当していたジミー・ペイジもリフ作りに関しては、そう当時の最高のアイディアマンのような気がする。
自分にはリフ作りに関してはペイジの作るリフは何であんなカッコ良いリフが作れるのか不思議で仕方なかったし、憧れでもあった。
ところでパープルに関しては、初期はハードロックではなく、ククラシック色の強いプログレッシブ・ロックだったが、ギターのリッチー・ブラックモアがジミー・ヘンドリックスを見た衝撃が相当ショックだったらしく、またツッペリンの台頭などでよりハードでスピード感のあるハードロックをやりたくて、仕方がなかったらしい。
しかしバンドリーダーでキーボードのジョン・ロードはクラッシックやジャスを学んでいただけあって、当然ジャズかプログレに方向付けるのは当然と言えば当然。
初期のアルバムではオーケストラと競演して、かなり実験的な事をやっている。
しかし面白くないのはギターのリッチー、音もセミアコでかなり大人しめの音色であくまでもバンドサウンドの一つとして弾いている。
そしてバンドならよくある内輪もめで、不満が溜まっていたリッチーはジョンロードに直訴。
あまり売り上げが良くなかった事も手伝って、イメージチェンジとしてリッチーはギターを中心にしたハードでスピーディーなロックを提唱する。
そこでリーダーのジョンは次のアルバムはリッチーの提案を受け入れ、路線変更を図る。
だだしジョンは売れなかったら、元のプログレ路線に戻るという約束でリッチーの路線に急遽変更し、バンドはハードロック路線で売り出した。
メンバーのほとんどはプログレを目指していただけあって、実力は充分あるので、しっかり構成されたハードロックに仕上がる。
そしてパープルのあの名盤『イン・ロック』が誕生する。
最初に聞いた時はびっくり!
自分はプログレが好きだったので、
『あれ?パープル、一体どうなったの?』
という感じだった。
自分の周りのロック好きな面々は凄いロックグループが出てきた!
と大騒ぎをしていたのを今でも覚えている。
そして、ギター小僧達はリッチーのあの早弾きに夢中になり、彼のギターを完コピーする事がある種の勲章というか自慢になっていた。
正直自分はご多分にもれなくコピーはしたが、正直もの凄く嬉しかったかと言えばそうではなかった。
あの当時の自分のギターのアイドルはアコースティックもエレキもしっかり弾けるギタリストに夢中でイエスとフォーカスがロックバンドのギタリストの中では最も好きなギタリストだった。
特にフォーカスのサウンドも好きだったし、ギタリストのヤン・アッカーマンに憧れていた。
彼の弾く活き活きろしながら、優美なリュート、明らかにジャス系の血を引く、当時の超絶テクニカルなギターとアドリブに、どうしたらあんなに両方をきっちり弾けるのか?
不思議で中学時代の自分にとって最高のアイドルギタリストだった。
そんなこともあって、リッチー・ブラックモアの早弾きを聞いても、周りがびっくりするほどびっくりはしなかった。
でも、その後のアメリカ系、ヨーロッパ系のテクニカル系ギタリストが続々と登場するようになってから、リッチーの影響が如何に大きかったかを後に実感した。
自分がリッチーから影響を受けたのは、彼が使っていたピック。
普通はアメ垂れ型かおにぎり型のピックを使う人が多い中、彼はホームベース型の先がかなり鋭角に尖ったべっ甲のような硬さを持つピックで弾いていた。
だから彼のあのエッジの効いた尖った音がしていていたのか?
と実際ホームベース型の厚手のピックを使って弾いて見て始めて実感した。
今はまたピックを変えているらしいが詳しいことはわからない。
それから、ジャンゴ・ラインハルトなどのジプシージャズの曲やアル・ディ・メオラなどのアコギを使ったピック弾きによりはっきりした、また弦に跳ね返されないアタックの強い奏法が必要なスタイルにはホームベース型のピックを使うことにしていた。
しかしそのお気に入りのピックももう販売停止になり、失ってしまったこともあって今では使ってしない。
ところでリッチー・ブラックモアは最初はクラシックギターのレッスンを受けていたのでロック系のギタリストの中ではかなり伝統的な運指をする。
要するに60年代70年代の多くのロック系ブルース系ギタリストはチョーキングを多用するため、小指は余り使わない。
しかしリッチーは小指も含めて、人差し指から小指まできっちり動くし、トレーニングされている。
また、たまたま彼が10代の頃住んでいたすぐ近くに、イギリスで超有名でスタジオ・ミュージシャンであり、大御所の歌手のバックでギターを担当していたジム・サリヴァンが住んでおり、彼にギターを弾くに当てって多くを事を学んでいた為、リッチーも10代で既にスタジオ・ミュージシャンとして活動してた。
一流のスタジオミュージシャンはとにかく実力は凄い!
どんなスタイルの音楽でも短時間で与えられた曲を仕上げてしまう。
勿論、譜面もバッチリだし、初見も凄い。
さらにはアレンジャーから渡された譜面を正格に弾けることは勿論の事、アレンジャーの考えもの以上に与えられたパートを短時間で仕上げてしまう実力は折り紙付きだ。
だから、日本でも世界でも一流のスタジオミュージシャンはミュージシャン・オブ・ミュージシャンと呼ばれ、プロのミュージシャンからも尊敬される。
自分も学生時代にスタジオミュージシャンの人にも習ったが、凄かった。
商業音楽の世界で現場で本当に必要とされるノウハウをしっかりたたき込まれるので、決して楽しくはないがベーシックな事をしっかり教えてもらえたので今でもその恩恵を感謝している。
ところでリッチーと同じくしてレッド・ツッペリンを結成する前、またイギリスの3大ギタリストを輩出したヤードバーズにペイジが誘われる前、彼はスタジオミュージシャンの仕事していたが、なんと彼もジム・サリバンに教えを請うていた。
ペイジもリッチーもサリバンの同門出身のギタリスト。
二人に共通している音楽性の幅広さやギターテクニックの幅広さはサリバンから教わったのかもしれない。
スモーク・オン・ザ・ウォーターはリッチーの友達で4度の音程を使った曲ばかり作っている人がいて、それを散々聞かされ、ふと自分も4度音程を使ったリフを考え、それを実際の曲としてバンドの練習に持っていき、メンバーが興味を持ち、全員で曲に仕上げたらしい。
彼はあんな
『あんなシンプルなリフそれまでのロックではなかった』
『だからこそ、良いんだ!』
『それはベートーベンが簡単なモチーフから何度も繰り返しながら、全体をドラマティックに仕上げ、最後には感動を与える』
『それに近い感覚があるのかもしれない。』
語っていたが、あながち嘘ではない気がする。
リフレインというのは人の心、特に本能を揺さぶる働きをする。
だからお釈迦さんも僧侶以外の人もあの長いお経を全て覚えて唱える必要はない。
一見シンプルで簡素な文言で充分だ!
として南無阿弥陀仏を真言として、繰り返し唱えさえすれば良い。
としたのは、お釈迦さんもリフレインの効用を熟知していたかもしれない。
ひょっとしたら、スモーク・オン・ザ・ウォーターのあのリフはロックの真言なのかもしれない?
(^_^;)
先日から無理をして、雑なコピーをするより確実にまた将来そこから発展することができるように、再度この曲を参考にテキスト作りをしている。
しかし
たかがスモーク・オン・ザ・ウォーター、
されどスモーク・オン・ザ・ウォーター。
リフは簡単だけど、あのソロまでしっかり弾くとなるとこれがとたんに難しくなる。
リッチーはフィンガリングポジションがかなり広い範囲で使うので、そのフィンガリングを覚えるには苦労するが、後々凄く役に立つのでやり甲斐はあると思う。
スモーク・オン・ザ・ウォーターのリフは2つの音の四度の移動なので指使いとしてはポジションさえ間違えなければ、初心者でも弾ける。
これだけでもロックスタイルのエレキギターを弾いているという満足感は得られると思う。
問題はリードギターのソロの部分。
ソロまで弾くとなると急に難易度が上がる。
まずはチョーキング。
それも初心者にとって、とても厄介なロングトーンのチョーキングや半音、もしくは全音程で下からのチョーキングは勿論の事。
正確な音程が必要とされるチャークダウンまで使われている。
さらにはそれらが正確なタイミングや微妙なタイミングで弾かれていることは初心者は勿論のこと、中級者でも難しい。
エレキギター初心者、特に女性にとってこれほど苦痛を伴うテクニックは無いかもしれない。
ただでさえ痛い鉄線を押さえたまま、その音を消えないようにしっかり押さえたまま、グイっと持ち上げ、指定された音程を維持する。
この時、爪と皮膚が剥がされる痛みを伴う。
これは痛い!
(>.<)
ある程度爪が剥がれるまで、その痛みは続く。
ここでポイントは親指をネックにしっかりかけ、親指を軸にして、テコの原理で押さえた弦を持ち上げる。
押さえが甘くなって音が切れてしまわないように注意する。
ついつい押さえた弦持ち上げる際に、爪が剥がされるような痛みから押さえが甘くなるが、ここは我慢!
ロックスタイルやブルーススタイルのギターを弾くためには、歯を食いしばっても我慢しましょう。
ロックスタイルのエレキギターでは、アコースティックギターと比べて、かなり細い弦を使うのも、このチョーキングを少しでもやりやすく、痛みを軽減するため。
音質や音量、伸び、音圧を考慮すれば弦は太い方が絶対有利。
しかし、チョーキングを多用するスタイルではそれよりも弦を細くする事で弦の張力を下げて、チョーキングをやりやすくしている。
但し、細い弦を使う弱点を補う為、ディストーションさせ、音圧やか細さなどを補っている。
エフェクターはより表現の幅を広げる為の役割もあるが、最初は弱点を補う為に偶然発見されるケースが多い。
兎に角、ロックスタイル、特にブルースギターの影響を強く受けたギタリストのリードパートではチョーキングが如何にしっかりできるかが良し悪しの分かれ目になる。
多くのブルース系ギタリストのほとんどが多彩なチョーキングテクニックを用いてソロを組み立てている。
よってしっかりしたチョーキング・テクニックを身につけることはロックギタースタイルを弾きこなせる事に直結する。
それは早く弾ける事よりも大切なのは言うまでもなくない。
兎に角、しっかりしたチョーキング テクニックを身に付ける事が良いロックギターソロができるかに大きな目安になる。
そして、さらにチョーキングにビブラート・テクニックを組合せたチョーキング・ビブラートがでければ、早弾きが出来ることよりも強力で有効な武器になるのは間違いないと思う。
例えば、高校生バンドのギターソロの場面で一番気になるのは、ミスよりもチョーキングの安定度だという事はプロの間でよく聞かれる。
特にここぞ!というところのロングトーンで音程が不安定な程、聞き辛いものは無い!
それまでの早弾きもそこでぶち壊しになってしまう。
まあ、ある程度の早弾きは出来るが、チョーキングが不安定な人は多い。
その逆の人は高校生バンドでは滅多にいない。
だからこそ、痛みに耐えながらも頑張って身につけてほしい。
しっかりしたチョーキング・テクニックを身に付ける事はスモーク・オン・ザ・ウォーターのソロを弾きこなす条件の一つだか、けっしてこの曲だけの為だけには終わらない。
必ず他の曲をトライしても大きな差になって表れるのは間違いない。
先日のTさんのレッスンでオリジナル曲の作り方の話しになり、どうすれば自分のイメージする曲を作ることができるか?
という誰しもが曲作りを始めて悩む問題の解決方を尋ねられた。
この難問は別に初心者でもかなり作曲歴のある人では抱えている悩み。
ずばりこれさえすれば解決できるなんて簡単な方法はない。
しかし作曲初心者の人にとって、手助けになることはある。
彼女はレッスンをされてもう2年近くなり、今ではソロギターも弾けるようになり、ブルースやカントリー、バッハやバロックの曲までチャレンジ出来るぐらい上達された。
音感もすばらしく、歌もとっても上手い。
声質もパンチがある歌い方ではないが、柔らかくハイトーンがすごく綺麗な声質の持ち主。
器楽曲を作るのは作曲技法がいろいろと必要なので、直ぐには作れないが、ボーカル曲なら作れる思うので、とにかくベーシックなコード進行を使って、たとえ誰かに似てようが曲数を作ることも一つの方法だとアドバイスする。
習うより慣れろ!
というまあ昔からあるアドバイスをしてもそう簡単に次から次へと作れるわけにはいかない。
そこで、自分が今弾ける、あるいは知っているコードを何でもいいから羅列して作るやり方もあることを話す。
ある程度コード進行が弾けるようになる、曲数も増えてくると当然似たような曲が多くなり、マンネリになる。
そこで
『知らぬが仏』
でコード進行を知り、その法則のようなものや耳が順当な進行に耳慣れてしまい、また自分の指癖も加わるとついつい自分の好みに縛られたり、自分の中で決まったやり方に落ち着いてしまうことがある。
それなら、下手に知識が内うちに思いつくままに鼻歌を歌って、それに無理くりでもいいから、よほど不快な響きにならない限り、思いついた旋律にコードを自由に付けていくやり方の法が、かえって斬新なコード進行が生まれて、そこから新たな発想の曲のヒントが生まれる可能性がないこともない。
プロの有名なメロディーメイカーと呼ばれている人も偶然パラーんと鳴らした響きからメロディーが出来上がることはよくある話し。
たまたまミスコードを弾いてしまったが、その響きが面白いと他人に言われて、そのままレコーディングするなんて事もよくある。
曲作りを始めたほんの最初の頃はベーシックな誰が聞いても無難なコード進行で旋律を作ることは曲作りの第一歩としては充分だと思う。
ただ、コード進行もコードもそんなにたくさん知っているわけでもなければ、そういつまでもそのやり方では限界が来るし、コード進行に旋律が縛られてありきたりの曲に陥りやすい。
それならいっそ、コード事なんて忘れてとにかく、でたらめの歌詞でも、予めしたためた歌詞を読みながら、鼻歌で思いつくままに旋律を作る方が後からコード付けをしてよくなる可能性の法が充分ある。
例えば、「シクラメンのかほり」(歌:布施明)
「俺たちの旅」「時」「俺たちの祭」(歌:中村雅俊)
「愛燦燦」(歌:美空ひばり)などを作詞作曲した小椋佳さんはデビューアルバムはの自作曲のほとんどは楽器無しで歌詞を考えそれに旋律を鼻歌交じりに合わしながら作ったそうで、その旋律を録音し、編曲者が採譜し、編曲して出来上がったと言われていた。
また自身も洋楽器はほとんどできないし、専門的な洋楽教育は受けたことはないと言われていた。
ただ両親は邦楽が好きで父は邦楽の唄をいつも歌い、教えておられそれをいつも聞いて育ったと後日体験談としてて語っておられた。
だから音感に関して門前の小僧、経を読む式に環境から後天的に習得されたのだと思う。
邦楽と洋楽は違うように思うが多少の違いはあるが音感を育てるのに、物心付く前から正しい音感で多くの旋律を耳にすることは有利な事には間違いない。
自分も物心付く前から両親が能楽を習い、父が練習している横で洋楽器を弾いていたことは決してマイナスにはなっていないと実感すること多々あった。
おかげで邦楽や日本民謡には違和感を感じないどころか邦楽を調べた頃に西洋音楽との違いを肌でその違いうぃ感じ、拍の取り方や間の取り方などの違いを幼い頃の記憶として残っていたので邦楽の書物を読んでいても西洋音楽との比較から分かり易く感じた。
ただ、父親の習っている宗派の能舞台に父に連れられてよく行ったが、これはさすがに面白いとは感じなかった。
幼稚園や小学校低学年で能舞台など理解出来るわけがない。
むしろ、あの薪の光のなかで恐ろしい面を被った人が何を言っているのかよくわからない不気味に感じる唄い方にある種の恐怖と不気味さをを感じていたのは確かだった。
邦楽では西洋音楽ほどコード進行には重きを置いていない為、音色や微妙に変化する旋律が重要なので小椋さんはその辺で旋律と日本語に対してある種の敏感さがあったのかもしれない。
とにかく、一度コード進行の事は忘れて、旋律、鼻歌でもいいので行き詰まるまで自由に歌うのも旋律を生み出す為のトレーニングになると思う。
そして、もうこれ以上浮かばないという時点になって始めて自分本来のオリジナリティーのある旋律が生まれると思うので、それまで自分の心の奥にある旋律を一端出し切ってしまうのも本当に自分らしくオリジナリティーのある作曲ができる第一歩だと思う。
それから数多ある作曲技法を学ぶまでにそれらを残しておくのも後々役に立つと思う。
彼女には焦らず、好き嫌いで食わず嫌いをせずに出来る限り多くのスタイルの音楽に触れ、弾いたり、歌ったりしていくうちにやがて自分のオリジナルの肥やしになることは間違いないことを話す。
他にもボーカル曲と器楽曲とは作るポイントが違う事。
詩と歌詞は違う事などを話した。
詩は言葉を使って空間を情景を伝えようとするが、歌詞は全て伝える必要はない。
言葉で伝えきれないところは音が補ってくれる。
言葉で伝え入れない微妙な感情は多くの言葉数を使わずとも音が伝えることもある。
それよりも言葉数に注意を払ったりや韻を踏んでいる歌詞は旋律を乗せやすい。
なんとか伝えようとして言葉数を多くするとどうしてもそれを詰め込もうとして音数の多い、細かい音符が詰まりすぎてややもするとギスギスしたり、最悪は本当にこの詩に音が必要なのか?
旋律が必要なのか?
疑問になることさえある。
アマチュアの友人に自分の作った詩に旋律を作ってくれないかと頼まれることがあるが、俳句や短歌も作る人はちゃんと字数や空間のある言葉選びをされているが長文や散文、自由詩などしか作らない人に頼まれるとほとほと困ってしまうことがある。
字数がばらばらで旋律がある一定のリズムを持たない。
辻褄合わせに言葉を詰め込むような旋律になったり、とても覚えにくい旋律になりがちで苦労の割りにはあまり良くならない。
またとても覚え辛い旋律になったりする。
また、言葉が変なとこで切れたりもする。
だから、歌詞を作るときは出来上がったら何回も声に出して読んで、ある一定のリズムやノリや抑揚があるか確かめながら作った方が後々良いとも話した。
他にも、歌詞のあるボーカル曲で有効なのは同音連打の旋律も覚えやすく本来抑揚の無い日本語を逆手にとった有効な手段だとも話す。
これは次回またコメントすることにして、次回のレッスンで彼女が今作っている歌詞がどんな風になるのか楽しみにしておこう。
先日、Yさんのレッスンで決まった旋律にコード付けをするレッスンをした。
3通りほど作ってもらったが、こちらが予想した以上にすばらしいアイディアでびっくり!
その中でたまたまYさんはNHK教育番組でJPOPに絞った音楽講座を見ていて、たまたまベースラインを2度下降させたコード進行の話しがピックアップされていたそうだ。
そしてそのコード進行C→G/B→Am→Em/G→F→C/E→Dm→G」を(純情コード進行)と名付けて。
この進行がJPOPで多用されていること話していたと言われていた。
またこのコード進行が18世紀ヨーロッパで流行したバロック芸術音形の代表的な作曲家パッヘルベルの『カノン』という曲が元になっていること。
それからその番組の内容をネットで検索。
その中で
“カノン進行”と“純情コード進行”には違いがあると説明し、“カノン進行”はルートがギザギザでしっかりしているが、“純情コード進行”の方がやさしく、流れがゆっくりになっている』と
コメントされていた。
番組上より分かり易く出来るだけ多くの音楽好きの人やアカデミックな教育を受けてない人でもJPOP的な音楽を理解し、より分かり易くするためにあえてJPOPの範囲に的を絞っていろいろ説明されているのでこのようなまとめをされたのだと思う。
音楽の解釈や分析はどんな物差しを使うかによって解釈方法が異なる。
同じ曲でもアプローチが違えば、その理解の仕方が変わる。
この事を踏まえてた上で説明されていると思うが、この進行は早い曲でも使われてる。
ただ、ゆったりさせた方がベースラインのスムーズさからメロディーが作り易いという利点からゆったりした曲が多くなる気がする。
パッヘルベルの『カノン』はジグザグとコメントされてのは、この曲はこのベース進行を基にどんどんバリエーションを展開する形式になっていて、最初のテーマ部分のメロディー
では2度進行で始めている。
変奏が始めるとこのベースラインはどんどん展開され、バロック時代サビの部分やメロディーを繰り返す部分では2度→5度いわゆるツーファイブの繰り返しながら転調したり終止するいわゆるゼグエンツという慣例手法をしているためジグザグ進行しているとコメントされたのだろう。
パッヘルベル限らず、バッハもテーマを繰り返しながら下降するゼグエンツを多用している。
ベールラインが2度進行する純情進行は順次進行と呼ばれ、JPOPに限らず70年代から80年代の洋楽のポピュラーでは数え切れないほど使われている。
むしろ大ヒットしたバラードの洋楽でこの進行を使ってない曲を探す方が難しいぐらいだ。
中期以降のビートルズでこの進行はやたら使われ、特にポール・マッカートニーは親しみやすい曲作りやバラード調の曲を作る場合、この進行をよく使っている。
『マジカル・ミステリー・ツアー』のアルバムや、『ハロー・グッドバイ』『レット・イット・ビー』『ヘイ・ジュード』などただポールの場合、そのまま使わずどこかでこの進行のひねりが入っており、さすがポール!
使い古されたコード進行でもポールが作ると一ひねりも二ひねりも入れて、凡庸な進行にしていない。
また、ポールのメロディー・メイカー足るところは決してやり過ぎない。
ここで、こんなのをいれるの?というわさびの利いたセンスを感じさせるクッションコードをちらっと入れてる。
それも、旋律だけいれば気づかれない。
センスのすごくある裏地や小物をちらっと見せているような感じ。
それから、この進行は70年代から80年代にかけてブリティッシュ系ポップグループが多用している。
アメリカ系のロックグループも使っているが、クラシックがバックボーンにあるヨーロッパ人とブルースカントリーがバックボーンにあるアメリカ人とは同じようにこの進行を使っても上に乗っかるメロディーの節回しやこの進行からの展開部のコード進行の匂いや趣が違う。
なんというか土臭い匂いがするというか素直というか、ヨーロッパ独特のある種の暗さや切なさが少ない。
ポールも先祖はケルト系アイルランド人だと思うがこの伝統的なケルト音楽は日本人の儚さやわびしさ切なさ、のどかでほのかな明るさなど日本人の琴線に触れる要素をもっている。
最近、NHKの朝の連続番組や『輪になって踊ろう』や『花は咲く』などケルト系音楽に共通する音楽が日本でもよく聞かれるようになった。
ケルト音楽でも2度進行の曲があり、どれもメロディアスで親しみやすい。
バッハも大衆向けに作ったカンタータやパッヘルベル、バッハのお気に入りの作曲家ベームなど2度進行を使ってポップな曲を作曲しているがイギリスの作家に比べてちょっと固い。
固いというか構成がしっかりしているからそういう印象を受けるだけなのだが、それに比べてイギリス人が作るとどこか牧歌的な緑の雰囲気がある。
エルガーが作曲した『威風堂々』(いふうどうどう、英語: Pomp and Circumstance )作品39イギリスの第2国家も冒頭の部分などで2度下降するベースラインが使われ、アニメでも編曲されて使われるぐらいタイトルほどいかめしくなく親しみやすいメロディー。
バッハの『G線上のアリア』と比べても随分雰囲気が違う。
自分なら、2度下降するベースラインを使う曲として、イギリス系特にアイルランド系スコットランド系のミュージシャンが作曲したのを参考にすると日本人の心情に近いものとして参考になると思う。
ちなみにケルト民族はアイルランド、スコットランド、マン島、ウェールズ、及びブルターニュの人々暮らしていたが、アングロサクソン族が侵入しブリトゥン島を支配し、現在のイングランドをを形成。
先住民族のブリトゥン人はアングロサクソン人に同化したが、その支配が届かなかったアイルランドやスコットランドからフランスのブルターニュ地方までイングランド政府の圧政に苦しみながら、細々と生活していた先祖達を今はケルト族を称しているが、いわゆる被支配地域でもあり、気候も厳しく生活は厳しかったが文化レベルは高かった。
追いつめれイングランドからの圧力など厳しい歴史的背景から民衆は、貧しい時代が長く続いた。
また冬の厳しさなどから、ケルト音楽にどこか哀愁があるのかもしれない。
北陸地方には昔から哀愁のある民謡がたくさんあるが、それは厳しい生活環境と長く貧しい生活を強いられてきた東北の人達の魂の叫びや春への喜びとが似通っているのかもしれない。
そしてそれが心の奥深く、DNAに刻みこまれ、それらが共振するのかもしれない。
先日、Yさんのレッスンで決まった旋律にコード付けをするレッスンのなかで、コード進行の話からNHKの番組の話しになり、後に自分も見てみると、あるコード進行がJPOPで頻繁に使われていると話していた。
そのコード進行とキーがCメジャーで
「F→G(G/F)→Em→Am」
というコード進行を取り上げていた。
この進行を何回も繰り返すことも、曲中のどこにも挟み込むことができる万能コード進行だと説明していた。
但しこのコード進行を冒頭から用いると一見キーがFメイジャーのように錯覚するが直ぐに最後にAmに行き着くことでCメジャーかAマイナーのどちらかのキーだとわかるが、これも聞き手にちょっとした驚きを与えるには効果がある。
またキーがCメジャーとして、途中でサブドミナントのFから始める楽節を填め込んでサビに行く前の展開楽節として、とてもオーソドックスな手法なので聞き手にとってとても聞きやすい。
またこのコード進行を繰り返すことで盛り上げてからサビの展開部に持って行けば、聞き手の感情をさらに高ぶらせて、一気にサビに導入できる役割を持たせることもできる。
どうしてこのコード進行が聞きやすいかと言えば、それはEm→Amの部分の原型がCコードの代理和音でF→G→CというFコードというIVの和音音即ち副属和音(サブドミナントからGのVの和音ドミナント(属和音))というIV→V→I という例のお辞儀の和音進行のIの部分をEmとAmというCコードの対和音と並行和音というとても近い性質の和音で分割して代理させている為。
そして、悪魔的悪女的なニュアンスを持つコード進行というのはこの代理和音の手法が
、最後にAmを使うことでキーがAmに転調したかのように見せかけている為、ちょっとした謎めいた雰囲気に変えたように見せかける為だ。
ここで完全にキーAmに転調するならEmをE7にすることでよりマイナー進行に進むかのように聞こえさすことができる。
また一時的にAmに転調するならEmをE7に変更しその後にAmのあとに再度E7を挟み込んでAmで小節を終わらせ、次の展開部でAmで始めるとキーがCメイジャーからAmに転調したことを確定できる。
しかしこの進行ではキーAmに進む準備はしているが確定にまで行かず、尚かつE7ではなく、Emコードにしている。
これは仮にEmをAmのドミナント・コードのEコードを短和音化することでVの短和音化という手法を使い、コードを連結して音楽を作る古典和声音楽の基本原則である7番目と八番目の音は半音関係してよりスムーズな終止感を作るという美意識から外れている。
キーAマイナーの八番目の音A、7番目の当たるGの音は半音上げてG#に変更し、7番目と8番目の音を半音関係にして主和音に解決する原則に当てはめると、Emコードの構成音のGの音を半音上げたG#の音に変更した結果、EマイナーコードではなくEコードにしてF→G→E→Amというコード進行にするとキー:Aマイナーに転調しますよという予告をしたコード進行になる。
よってEmをEに変えるとより暗さが増すと放送で話していてのはこのため。
またコードがG→E→Amにするとそれぞれのコードの構成音の内G→G#→Aという半音音進行が作られ、スムースな印象を与えると説明していたが、これは任意の音階の中で終止に向かうコード進行の7番目と八番目の音は半音関係にするという古典和声法の美意識から生まれた結果。
ところで、この進行ではコードEではなく、Emのまま使い、次にAmコードに進行して、悪く言えば中途半端な不完全な終止進行にとどめている。
しかしこの不完全な終止に向かう進行を逆手に取ることで、どこにでもいける、どこにでも使える自由度を持つことができる。
この進行は和声法がヨーロッパで確立される前の時代では比較的よく使われ、ヨーロッパの民謡や古くは中世の音楽でもよく使われ、昔から人にとって心地よい心を揺さぶる進行なのだろう。
200年以上経った現代のJPOPでも、多くの人が気持ちよいと感じられる進行は今も昔も変わらないのかもしれない。